県人権施策推進課との話し合い
10日、水曜日。朝、いつものように朝風呂で身支度。残っていた食パン一枚だけをなるべく小さくしてから池の鴨たちにあげてから、新事務所へ。
雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。体調のことなど聞かせてもらいます。9時半に出発して岡山県庁分庁舎、旧三光荘へ。県人権連の事務局4人と県人権施策推進課の課長さんたちと話し合いです。昨年10月28日に県人権連が岡山県と話し合ったうえで、さらに話し合う必要があると互いに確認できたことを中心に話し合います。人権啓発のありよう、そのなかでも部落問題解決の到達点の認識、県民意識調査の設問などで意見を交わします。2018年10月の話し合いで、部落問題解決で残されている課題から結婚差別の「削除」をこの年初めて行った理由を問われた当時の県民生活部部長は、「みなさんがいわれているように、調査の設問の仕方、一般的啓発の影響などを総合的に捉えてみて、結婚差別が残っていると認識することにはならない」という旨を話された経緯を改めて確認。
2015年3月発表の県民意識調査の設問、「あなたは、子どもに関する事柄で、人権上問題があると思われるのはどのようなことですか。(チェックはいくつでも)」、「あなたは、同和問題に関し、現在、どのような人権問題が起きていると思いますか。(チェックはいくつでも)」などとしてあったものを2020年3月発表の「人権問題に関する県民意識調査報告書」では「あなたは、・・・・に関する事柄で、現在、どのような人権問題が起きていると思いますか。あなたが、見たり、聞いたり、体験したりしたことを次の中からあげてください。(チェックはいくつでも)」としています。・・・のところが、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、在住外国人、などと続ていく質問に変化させています。「あなたが、見たり、聞いたり、体験」を書き加えたら、総じて減になるのですが、「同和問題」のなかの「結婚問題での周囲の反対」にチェックされた方が、62.5%から54.6%へ7.9ポイント減っています。「就職・職場での不利な扱い」は21.3%から15.3%に6.0ポイント減になっています。
この日は、前回からは設問を改善してくれたことは評価したい、さらに少しあいまいに捉えてしまう、思いますかという問いかけを省いて、実際に見たり聞いたり体験したりしたことにチェックできるものにしてほしいと要望。その点については互いに合意できました。
一緒に参加した人たちからも、「法の下で平等という時代になった中で、旧身分を理由にした社会的な差別が遺されたことを部落問題と捉えている」との視点が大切。法務省の「部落差別解消推進法」第6条調査の結果をみてもその同和問題での相談件数は全体の0.2%、岡山県で毎年全体で40,000件前後の人権課題での相談があるなかで15件程度、それも2016年の「部落差別解消推進法」制定以降から件数は微増してきている、などと話します。
岡山県人権政策審議会が今年1月27日に第5次岡山県人権政策推進指針を答申したことについて、その手続き的なこと、審議会での論議ではほとんど部落問題が俎上に乗せられていないこと、委員の選出の在り方、今回の県民意識調査から「指針を知っていますか」という設問がなくなったこと(前回の調査では知っているにチェックしたのは9.2%のみ)などで話し合いました。
遅くなった昼食を吉野屋さんで。久しぶりに、牛寄せ鍋膳を。美味しいのです。
新事務所に帰ります。
すぐに、ななくさの2階へ。2月度の3つのみんなの家管理者事務局合同会議です。6時前まで論議。新年度にむけていくらか整備していかなくてはならないことも。
夕方、山口県の運動の仲間に連絡を入れます。就職連が頑張ってくれています。自衛隊の自治体に対しての名簿提出問題、県人権連としても各自治体に提出はしないように要請していることなど情報をもらいます。この日、訃報を知った広島県の大先輩、池田實二郎さんに対しての弔意を示したいと話すのでした。
7時半過ぎに帰宅。コープのお店で買ってきた、コロッケや刺身、ホットドックなどで簡単な夕食でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »