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岡山市障害者プランへのパブリックコメント

|15年02月22日 |中島 |

21日、土曜日。朝、新事務所に。少しの雑務の後、喫茶ひまわりのマスターと西川原の珈琲館へ。モーニングの朝食をいただきながら当面の課題、地方選挙のとりくみも含めて打ち合わせ会議です。

新事務所に戻ります。

昼ご飯は事務所でカレーライス、160gのご飯を電子レンジ温めていただきです。

午後は、西川原プラザへ。岡山県医労連が主催した「介護報酬改定学習会」に参加です。

神戸大学の井口克郎先生が講師です。講師はまず、今回の改定の性格として、憲法第25条の社会保障の後退禁止への違反にあたる内容ではないか、と提起。政策過程もトップダウン方式で、利用者・家族の意見を軽視していると批判します。また、収益率などの政府調査の非科学的なこと、これも重大な問題であると批判されていました。

また、地域包括ケアシステムについても、高齢者が住み慣れた地域でケアを受け住み続ける自立した意思は、地域の実情に応じて、可能な限り、という条件のなかでしか実現されない旨を法律の中で位置づけてしまっていることが問題だと指摘。働く人、利用者・家族、経営する人も含めて、本来の社会保障の内容を描いて声を挙げ続けることが大切だと強調されていました。

終えて、新事務所に帰ります。岡山市障害福祉課が提示している「岡山市障害者プラン及び第4期岡山市障害福祉計画・素案」に対するパブリックコメントを作成です。以下の内容をNPO地域人権みんなの会の理事さんたちに送付して検討してもらうことに。

1、岡山市障害プランと障害福祉計画を同時にまとめるものとしては、その役割と基本理念がより明確にされることが求められる。

〇本来、岡山市行政が市民に対して守らなくてはならないものとしてのプラン、計画であることを明記されたい。

〇また、その理念は憲法13条、14条、25条などに明示された基本的人権の保障の具体化したものであることを明記されたい。

〇国連で採択された障害者権利条約や国内での法整備の進展には、障害者の人たちの「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という自己実現への権利要求が背景にあることを「策定の背景」に取り入れられたい。

〇岡山市としての主体的な姿勢が見受けられない。たとえば、内容の善し悪しは別としても岡山市「人権教育及び人権啓発に関する基本計画」には、「岡山らしいとりくみ」という柱を取り入れている。障害者計画などにもとりくみの変遷があり岡山市なりの成果と課題が本来あってしかるべきだと思われる。その点が欠落しているので補充されたい。

2、入院中の精神障害者の地域生活への移行について、以下の内容を留意して全体を充実されたい。

〇精神障害者の人の地域生活移行について、その受け皿となる住居として、市営住宅を整備されたい。

〇賃貸住宅などに精神障害者が入居拒否されないための実効ある措置を岡山市として検討されたい。

〇成年後見制度が活用しやすい条件整備を岡山市として積極的にすすめられたい。

〇病院の一部を住居にして、それを持って地域生活移行という国の方向については岡山市としては認められないとする見解のもとで計画を策定されたい。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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