朝日訴訟の会第18回総会
2月18日、土曜日。朝5時前起床。朝風呂で身支度。NHK総合のアーカイブス・あの人に会いたい、この日は西村京太郎さんでした、それを見てから出発。日頃ちょっと足らない散歩、この日は頑張ります。木村のパン屋さんで調理パンなどを買って、新事務所へ。
雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。運営推進委員さんに送付、お願いしている評価表を持参してくれます。コロナによりリアルで運営推進会議ができていないので、推進委員さんたちに記入いただくのにも大変、という話も。
午後、岡山駅西口近くの国際交流センターへ。NPO法人朝日訴訟の会の第18回総会です。リアル・ネットを通じて40名が参加しました。則武透会長はあいさつで、2月10日の宮崎地裁での「生活保護削減・生存権裁判」の原告勝利にふれ、岡山地裁でも生活保護費削減が精神障害者に大きな影響を与えていることを立証しようとしている、などと。そのあと、オンライン記念講演として吉永純氏(花園大学社会福祉学部教授)が「天王山、いのちのとりで裁判」と題して話されました。
柱を6点、1.朝日訴訟を彷彿とさせる状況が広がっている、2.コロナ禍・物価高騰と貧困の拡大、3.増えない賃金、下がる年金、下がったままの生活保護費、4.増えない生活保護利用者、 5.生活保護を当たり前の権利にするために、6.生活保護裁判の到達点といよいよ本丸の闘いになっていること。
2013年以降生活保護費はずっと下がっている、被保護人員は2015年3月をピークから150,696人、率にして6.9%も少なくなっている。母子世帯も激減している。背景には自治体の抑制政策があり、貸し付けで応急対応していることや、保護費の連続引き下げで、受給しても生活は苦しくなるだけ。忌避感情を煽られ制度自体を知らないケースも増えている。
抑制する自治体の例として、二人世帯なのに一人分しか支給しなかった八尾市、認知症を有症している老親に50代の子の引き取りを強要して半年間も保護しなかった生駒市、保護申請時に支援者同席を拒否した亀岡市、議員が申請時に同行したことで議会で懲戒を受けている香芝市、自動車保有の障害者が買い物に使ったという理由で保護停止にした鈴鹿市、などをあげられました。行政の窓口では、900ページもある通知集をもとに経験が十分でない職員があたっている例が少なくない、と。
生存権裁判では、勝訴判決が5つ。生存権と生実態を重視した判決が出されている。棄却されたケースでは判決文に明らかなコピペがあり、思考停止になっている様子が伺える。生活保護基準は国の政策、安全保障などと並んで最重要な課題、それが国がまけて保障するとなると莫大な金額となる、そういう結果を出している裁判が5つあるということはすごいことだと思う、と話されます。
総会では、朝日さんの遺品展示資料の早島町への寄贈が準備されていると報告されました。民主会館内の展示室は、今年10月ぐらいには閉鎖になる予定です。
新事務所に帰ります。電話で、岡山県地域人権問題研究集会実行委員長の小畑先生と事務局会議の設定についての相談です。
母親にお粥さんなどを届けます。新事務所に帰り、もう少し雑務。7時半ごろ帰宅でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »