定義はしっかりしていますか、と問われます
20日の彼岸の中日、朝は7時過ぎまで寝ていました。食欲もなく牛乳とバナナで朝食をすませま、9時前に事務所に。
NPOみんなの会宛に、「無差別・平等の医療をめざして」という書籍が全日本民医連から届いていました。さっそくひも解きます。無差別と平等を並べる意味は・・・などと考えながら、無産者診療所、無産者医療同盟などの名称がついた1930年代以降の写真になどに目を通します。この時期を逃すと通史が残せないという思いが伝わってきます。
そして、NPOみんなの会がこの3月中に発行予定の「私のまちの福祉マップ」に載せてもらう文書を仕上げます。
午後から、NPO法人おかやま人権研究センター主催の「岡映研究会」に出ます。17回目になりました。今回は8人の参加で、岡さんの著書、1957年から1976年までの5冊、その中から部落の起源論に関する記述を抜き書きしてくれて時の移行と認識がどう変化したのがしていないのかなどを類推していく、そんな討論会でした。元高校の先生は、1972年当時の高校生部落問題研究会での岡さんの講演内容をコピーしてくれていました。運動の統一、住民としての団結を一番に置いていた岡さんの理論的背景も論議されます。そして時代の推移とともに社会進歩に向けたトータル的理論の発展と関連して部落問題解決の理論の大きな転換と発展、という構図でものを見るべき、とあらためて諭される論議です。身分制の定義は、という論議もありました。今後関連して、北原泰作、井上清、の思想的背景に迫っていくことになりました。
終えて、参加されていた小畑先生と懇談。広島で講演してもらった柱なども聞かせてもらいます。正当な権威に基づく区分と「差別」、「不当な差別」、「あらゆる差別」などの捉え方、そして「人権侵害」の捉え方など聞かせてもらいました。「人権」という言葉が日本政府がはじめて使用したのは明治5年の徴兵令告諭。「士」と「民」が兵隊として平等という国家論の枠組みの中での人権、というものだと。大阪維新の会などの動向、国際活動の重要性などもいろいろと示唆をいただきました。
写真は、21日の早朝の公園にさいていた、ヤマブキ。黄色が鮮やかに映ります。
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