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歩いて、見て、読んでみました

|10年07月20日 |中島 |

19日、民主会館を出発して県庁に9時15頃到着。この間、運転してくれるMさんとは、一人頭でケースワーカーの担当する生活保護世帯が100世帯も超えている、ケースワーカーには原則と融通のバランスよいベテランの方がいいよね、などと。

人権連の旗を立てて待っていると金ちゃん・のんちゃん夫妻が。この日、ななくさに母親を送り出した、K本さんたちも集まってきました。出発集会では、東京からの通し行進者の女性、大越さんもあいさつ。小さな子どもさんも含めて200人以上はいたのではと思う行進隊がくめていました。

昼の休憩場所、奉還町のオルガ。冷たいお茶を接待してくれてひと休み。たまたま、座った向かいの女性から声がかかります。医療生協新聞を配布している当方の連れ合いをよく知っているとのこと。そして、ななくさのすぐご近所におられて医療生協の活動されていると言います。オルガでは、土屋さんから原爆投下後広島市に入り被曝された体験が話されていました。若い人たちが真剣に聞き入っている姿が印象的です。

午後、映画「必死剣、鳥刺し」を1000円で見ました。会場は小さく、県立図書館のシアターと同じ程度。客の中には、こんな会場だとわかっていたらよそにいくんじゃった、と係員にすてゼリフのひとも。音響は、昔の映画の感じ。時代劇にはちょうどよいのか。原作が藤澤周平だから映画もきっと・・・、とおもっていたのですが。殺陣がみもの、という感じ。

この日、駅の地下の本屋さんで、かつて図書館で借りた単行本が文庫本となって売られていた。それもよく目立つ所に。熊谷達也氏著の「箕作り弥平商伝記」。もう一度読み直してみた。大正時代、関東以南では、箕づくりが差別対象にされていたことにかかわる世間の様子、2000名の襲撃による世良田村事件などを想起する内容が、弥平という青年を通じてつづられている。しかし、内容は頑固でヒューマンな人柄を中心においていて、明るい。頑固も内容によっては共感を生み出す。いや、この点では頑固でなくてはならないのではないか、とも。

映画では期待外れだったが、もう一度読んだこの本で、この日なりの充実感を味わったのです。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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