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介護現場で人権を考える

|19年12月8日 |中島 |

2014/12/ 8 6:46

12月7日、土曜日。朝、いつものように新事務所へ。

雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。この日の午後からの人権学習に参加できるスタッフさん、利用者さんたちのことなど聞かせてもらいます。津山から早めに岡山にきたのでとFさん、来所。人権連活動の現状と課題など何かと話し合います。

11時半過ぎに事務所を出発。岡山市分庁舎前の駐車場に愛車タントを停めて、ラーメン屋さんで昼食。勤労者福祉センターに集合時間より早めに到着。準備の為に青年スタッフたちが到着し会場づくりです。

NPO法人地域人権みんなの会主催の「2019年度あなたとともに考える人権学習集会」です。映画「ケアニン・・あなたでよかった・・」が105分。当方は一度見ています。若者の介護への視点、人間の命とその尊厳に鋭く敏感に感じていく、集団の中での成長、家族の絆の再生を考えさせられたものでした。今回も改めて観賞して、現実の同じ小規模多機能の職場でよくよく課題となる話題を散りばめておられるな、と。スタッフのみなさんにとっても体験されているようなこともあり、集中してみられる内容だと思いました。若者の成長が生々しくて、夢を与えてくれます。

続いて、事例報告が3件。小規模多機能ホームのみんなの家かるがものKさんから「高次脳機能障害の事例」、小規模多機能ホームみえさんちの家のOさんが「その人らしさを支えるために ・・・終末期やりたいことリスト・・」、小規模多機能ホームみんなの家だんだんのSさんが「若年性認知症と共に歩む」、と題してそれぞれパワーポイントを使って発表してくれました。

かるがものKさんは、普通の方の免疫力は四分の一になっている利用者さんにたいして、服薬を確実に行う、通い時には声かけ、誘導などをきちんとしながら、本人のできることをして過ごす。本人の同意なしに物事をすすめない。在宅時には、本人のこだわりを理解し、予測のできない出来事に対し迅速に対応. 本人の行動で新たに対応したりする時はキーバソンの息子さんに連絡し相談する。.本人には、決して無理強いしない.そして、地域住民の方々に利用者さんの実態と取り組んでいることの理解を広めること、これらを総合的に取り組みたい、という内容。かるがもの職員です、と伝えるとその利用者さんの頑なさが少し緩くなるという、この間のとりくみの成果も出てきていると話されます。

みえさんちの家のOさんは、91歳の要介護4の男性の利用者さんのことを取り上げて報告。可能な限り在宅で過ごしてもらうこと、やりたいことリストを一緒に考える、などの支援内容をきちんと確認。やりたいことリストには、自宅で過ごし好きなお酒が飲める、妻の一周忌法要がとどこおりなくおこなえる、顔なじみの店員さんと挨拶を交わす、市政報告会でおでんとお酒を振舞うなど12項目。そのなかで、まだかつての仕事場のOB会に行けてないこと、行きつけの寿司屋でにぎりをたべる、この二つが実現できていない、と。

そして、「地域に貢献し信頼も厚く生きてきた背景が財産となり、家族、地域の中で知人や戦争を反対する仲間に支えられて生活を続けています。その人らしさを支えるために、リストを作成することで明確になり目標ができ評価することができました。事業所職員が同じ共通認識の上でその人らしさを支援することが大切と感じました。また人としてAさんから学び職員も成長することができました」とまとめてくれました。

だんだんのSさんは、ともに働いてスタッフさんが若年性認知症と診断されるなか、それでも本人・家族との話し合いの中で働き続けられる条件をつぐりに奮闘し、進行するなかで利用者さんとして迎えている事例を報告。本人の成育歴や家族のこと、職場スタッフと認知症についての理解を育んでいったことなど感動的に話します。そして、考察と今後の課題として、帰宅願望が強くなるなど精神的に不安定になることに対して、状態に応じて対応し、役割を果たしてもらいながら気分転換など一緒に行動することを前提にする。

そして、認知症とわかってからの職場の理解と葛藤、受診することによって家族の受け入れの変化、小規模多機能だからできる支援、これらを総括しながら、課題としては・本人の役割の継続、・本人自身が病状の受け入れができること、・地域に認知症の理解をしていただくよう伝えていくこと、・家族の負担軽減を図る、とまとめられました。

これらの事例報告対して、「やりたいことリスト」とその実現向けて、例えば故郷の加茂大祭に一緒にいってあげるなどほんとにすばらしいとりくみ、と感想を述べられる方、スタッフさんたちにほんとにお世話になっています、と語る利用者さん、などもおられて、会場は和んでいきました。

事例発表をしてくださった方々、また事業所で日頃から、その人らしく生きていくために寄り添い、最後まで生きて生き抜く人生を支えておられるみなさんに、まさに感謝の一日でした。企画して良かった、と思うのです。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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