県人権政策推進指針・素案に対して
21日、土曜日。いつものように新事務所へ。
雑務。民主会館へ歩きます。県人権連の会議です。第5次岡山県政策推進指針・素案に対する見解、その素案に対するパブリックコメント募集への対応、10月の岡山県との話し合いの総括と今後の課題、地域人権問題全国研究集会の開催のありようなどについて論議です。
西崎食堂でFさんと昼食を済ませて新事務所に帰ります。アジア国際センター内の韓国商工会のYさんに電話。少しお手伝いできるかもという方との面談、どうですかと問いかけです。
夕方、FさんとWさんと一緒に愛車タントで与島に走ります。途中立ち寄ったコンビニ、買い物済ませたWさんが全く知らない車のドアーをあけてしまってびっくり。それを見ていた私たちもびっくり、「ふうがわるい」と帰ってきたWさんと3人大笑いでした。与島は予測よりもきつい風と波です。当方が思っていた潮の流れにもなりません。最初は針がかりするのはフグばかり。粘って24センチのタケノコメバル、20センチと14センチの赤メバル、18センチと16センチの黒メバルの5尾を確保。3人とも貧家でした。
22日、日曜日。早朝の配りものを済ませて朝風呂で身支度。珈琲と果物で少しお腹を充たして新事務所へ。
雑務。前日の夕方、海にいた時間帯に電話が届いたMさん、法人で後見制度で後見している方ですが、電話を入れてこの朝に出向くことを伝えます。さきに東川原のコープのお店で買い物を済ませて、グループホームに出かけます。かつてから知り合いのNさんが玄関口に出てくれて建物に入っていくことの了解をもらい、Mさんと面談。出身自治体からの「個人番号カード未受領者」あてに届いた書類でした。最近の生活ぶりを聞かせてもらい、その書類は当方が預かることに。
新事務所に帰ります。午後からお休みの日だけれどと事務局の安田さん、来所。年末調整用の書面の整備もされていました。
パブリックコメントを募集している、第5次岡山県人権政策指針・素案に目を通します。2015年11月に素案として公表されて2016年3月に答申として出された第4次岡山県政策推進指針と比べてみます。90%は同じかほぼ同じ。5パーセントが書き加え、5パーセントが書き直し、という感じです。審議会の役割は如何に、と腹立たしくなります。委員さんたちの顔が浮かんできません。唯一わかるのがその委員長さん。かつては県教委「同和教育指導課」の席におられて「同和地区児童・生徒の基礎調査」の実施に執着された人。この審議会は「学識経験者」で構成されているといいます。第4次指針の焼き直し程度の答申に腹立たしさを覚えますが、それは審議会委員の選出の仕方、その事務局のいい加減さにも向かっていきます。
素案、課題別で変化させたところは、「女性」の項に、データを新たに付け加えたこと、その中の「男女が共に活躍する社会づくり」の内容を変化させていること、「障害のある人」の項に、基本方針が少し書き換えられ、施策の方向では企業に対する取り組みを軽んじた書き換えも行われていること、自立と社会参加の促進で「働く機会の実現と均等な待遇確保の実現を目指します」と前進していること、外国人の項に、新たな情勢について書き加えていること、様々な人権問題の項では、刑を終えて出所した人を一番最後の記述に変えたこと、などぐらいでした。
読んでいて、「差別意識」という言葉を使っているのが、「同和問題」で5か所、「刑を終えて出所した人」で1か所あるだけで、その他、女性・高齢者・子ども・障害のある人・外国人・ハンセン病問題・患者など・インターネットによる人権侵害などの項では、「人権意識」「人権感覚」「理解や支えあう意識」、「理解を促し偏見や差別の解消」などと記載されています。かつての同和問題偏重の人権政策の名残なのか、今日的意味があるのか、気になるところです。
第4次・素案に対する、2015年12月に出した、NPO法人地域人権みんなの会の見解は以下の通りです。パブリックコメント、県人権政策推進指針・第4次案に対して、2015.12.13.みんなの会
これを読んでみると、5年前も焼き直しではいけないと指摘していました。さて、今回のパブリックコメント、それこそ5年前の見解の焼き直しではいけないかなと思いつつも、しかし同じことも何回も指摘しないといけないのではと思ったり、なのです。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »