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天海訴訟、東京高裁に差し戻し。最高裁判決

|25年07月18日 |中島 |

2014/ 7/19 7:28

17日、木曜日。朝まで6時間ぐっすりの睡眠、4時半起床。朝風呂で身支度。

新事務所へ。雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。長年登録している利用者さん、その体調と将来の介護サービス内容等、ご家族から頼られていて意見を求められるという話。ご家族り根底にある不安、話し合える場づくりも必要だと思うけれど、企画まではなかなかマンパワーがもっと必要だね、などと。最近入職されたスタッフさんも慣れてこられて本領発揮、という話も聞かせてもらいます。

この日は、夕方から、「天海訴訟」の最高裁判決・報告集会にズームで参加しました。「天海訴訟」は岡山市の浅田訴訟とほぼ同じ内容での提訴です。六五歳になった障害者を「介護保険優先」として総合支援法に基づく介護サービスを一切打ち切ったことに対して、その決定取り消しを求めるもの。

最高裁第一小法廷(岡正昌裁判長)、午後三時に開廷された結果は、「千葉市の決定を違法とした第二審・東京高等裁判所判決を破棄し、審理を高等裁判所に差し戻し」たというもの。

報告集会では、支援する会代表の八田英之さんが「裁判闘争は延長戦になったが最後まで頑張りたい」とあいさつ。弁護団の向後剛・弁護士さんは判決内容を説明。第二審・東京高等裁判所の判決は、天海さんが介護保険サービスに移行後に自己負担が生じるということは「千葉市は住民に不均衡が生じないよう配慮すべき」としていました。この内容について最高裁は「裁量権の範囲を逸脱し乱用した違法があるということはできない」と指摘。「市の判断が社会通念に照らして著しく妥当性を欠くか」をさらに検討する必要がある、として高裁に審理を差し戻した、というもので到底納得できるものではない、と。原告の天海正克さんは「納得できない、高裁で追及したい」と感想と決意を述べました。

井上英夫・金沢大学名誉教授が発言。今回の判決は、最高裁責任回避判決だと思う。人権保障の観点が抜け落ちているのではないか。技術的なことも大事だか、最高裁の責任は、その大元の人権論から迫っていくこと、そして人権論から言えば自己決定、本人の選択する権利の大切さを徹底して追い求めることが大切ではないか、と話されます。

明治学院大学の河合名誉教授は、社会保険優先主義、ここでは介護保険優先、という考えが浸透してきている公的な責任を軽視する、それが問題。改めて行政として公的に具体的福祉サービスを展開する、生活全般を担当していく機構をつくっていくことが必要ではないか、と提起しました。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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