社会保障学校
|07年09月8日 |中島 |
7日、前日からはじまった中央社会保障推進協議会学校に参加。会場は岡山市内郊外の旅館。3年ほど前、視覚障害者の団体が宿泊を断られ、NPO・地域人権みんなの会としても県や市に改善を申し入れた対象の旅館。訪れるのは初めて。
第4分科会の「社会保障入門」に参加。講師は専修大学の唐鎌直義教授。かつて福祉国家をめざすという考えは修正主義的に捉えられた、ということに違和感を持ち続けてきたという、そんな経験も話された。小川政亮先生の「保護請求権」「争訟権」を引き合いに、生活保護者、失業者の地位たるものに言及。社会的責任論と近代的人間論?から指摘して、個人に問題ありとするものの見方を喝破される。講師はまた、理論より、貧困という具体的実態に触れてその怒りなどを実践にすえることの大切さを強調していました。現在の先進国での「排除された貧困」、孤独死など、コミュニティの崩壊など指摘された。うん、うん、とうなずけるもの。
この夕方、私の近所の公営住宅にすむ40代男性が、でんき、ガス、水道までも切られて、コンビニで買ったペットボトル、これに何回も水をいれて顔など洗っているという事態があると、NPO・地域人権みんなの会の理事、花田さんより報告有り。なんとか生活保護申請を済ませたが、もう4日間ほど、同じ状態が続くという。いくらなんでも水まで切ってしまう、行政に怒りが湧いてくる。NPO・地域人権みんなの会でも対応を検討しよう、いちはやく相談できる体制をつくろう、という話でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »