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人に対する優しさと良い制度・法律

|13年11月25日 |中島 |

24日、日曜日。早朝の配りものすませ、朝風呂をいつもよりゆっくり。そして、久しぶりに後楽園方面の散歩です。ちょうど朝日がお城の東面の壁を照らして輝いていました。紫色の花弁でおしべが昆虫の長い脚のような花を見つけます。

新事務所に。雑務。みんなの家・だんだんの利用者さんが現在の定員、10人近くまで増えてきたからと管理者の住宅さんが報告に。運営規程を変更する手はずの検討です。昼ごはんは自宅から持ってきた炊き込みご飯を温めていただきます。味噌汁は玉ねぎを入れた手作りです。

高島公民館に。障害者の人権を考える学習講座、今年度2回目の集まりです。「介護保険は高齢者・障害者の人権を守っているか」がテーマです。3人の方が問題提起。視覚障害者の岡崎さんは、認知症の82歳のお母さんの徘徊、見当識障害など症状とその対応について聞かせてくれます。そして国などは在宅介護、地域での暮らしを強調しているが実際、在宅介護は難しい。しかし入れたいグループホームの経費を考えるととても現在の収入では無理、と胸の内を披露してくれました。

浅田達雄さんは「介護保険と支援法の矛盾・不平等について」を文書にまとめています。現在、介護保険で小規模多機能型居宅介護事業所、支援法で二つの事業所を利用していること、「よい制度・法律は、人に対する優しさの表れ」ということ、「みんなが平等で幸せに暮らせる世の中で一生を終わりたい」が願いであること、9月に提訴し第1回公判が11月27日にあるので参加を、と報告提起されました。

浅田さんが利用している小規模多機能ホーム、みんなの家・だんだんのケアマネ池田トモ子さんは、浅田さんが利用してくれて支援法や障害者の利用の在り方等、毎日勉強になっている、小規模多機能の機能ならではのこと、浅田さんが「ヘルパーさんが社会の窓になっている、そのヘルパーさんによって充実した毎日を送れている、優しさの一言が大切」と報告されました。

講演は、大阪社保協介護保険対策委員の日下部雅喜さん。講座のテーマそのものが演題です。介護保険制度のあらまし、高齢者の人権を守っているか、見直しと問題点、障害者の65歳問題を考える、という柱での話。ぐいぐい引き込まれます。介護は社会化されたか、という問題意識を持ちながら、12月1日の学習集会を企画しているだけに耳をそばだて、頭は集中します。パワーポイントで説明されましたが、このデータをいただければより広い人々に知らせることが出来るのに、とふと思ってしまうのでした。

夕方、暗くなってから事務所に帰ります。民主会館へ歩いて出向きます。障岡連から預かった書類を各団体の郵便受けに投函です。事務所に戻り少し休憩。12月勤務表を作っている住宅さんから電話での相談もあったり。管理者の人たちは、休めた気分がしない仕事になっているようです。浅田さんの発言、ヘルパーさんが社会の窓口、そのヘルパーさんの優しい一口がいかに大切か、みんなに伝えたいね、思うのでした。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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