働く人の人権、利用者の人権、車の両輪です
11日、朝雨が降っています。傘をさして花々を探しながら公園を散歩します。
事務所について、この日は、NPO法人・地域人権みんなの会の総会です。10時から開会、22名が参加、委任状が12名、会員過半数を超えて総会は成立です。
総会の討論で、ななくさ、かるがもの管理者から、この1年間の事業所活動の報告がされました。ななくさ、は外部評価の内容を紹介、かるがもは事例の紹介を中心に報告です。利用者さんの命を大切にして、地域の福祉力を高めていくという、共通する理念に近づけていくスタッフの苦労が見てとれる内容でした。
総会後、「医療・介護現場の実態と働く人の人権」と題して、県医労連書記長の川谷さんが講演。施設運営にかかわって信じられないようなピンハネ、人とみなさない利用者さんへの接遇、労働者への人権侵害などの実態を聞かせてもらいます。働く人の人権が守られないところでは患者・利用者の人権は守られない、という医労連の取り組みで改善は進んできたものの、今日の政治の流れは社会保障を切り捨てるもの、大きな視点から国のありようを問いかけて共同して国民の立場から改革していく必要があるのではないか、と強調されました。
全体を終えて、岡山駅前のサン・ピーチに。三宅正博さんを偲ぶ会に参加です。まず、小さな部屋で参加者一人ひとりが献花。部屋を変えて、アルコールも出ての偲ぶ会です。隣りにお座りの女性が主賓あいさつされます。山田洋次の映画百選で、「若者たち」が放映されていた、その歌詞、きちんと述べられ、「人はなぜ、あてもないのに歩きつづける」のか、故人の三宅さんの眼差しは、そんなことを訴えていたようだ、とあいさつされます。この方、たぶん詩人、だと思いました。医師の経歴をもつ作家の方でした。あなたは、なにをされているの、と聞かれてしばし懇談、藤村の破戒の話もでてきます。
会の最後は、奥さん、と紹介すると嫌がる三宅良子さん、連れ合いですと訂正して、みなさんへの感謝の言葉です。人権連が主催した集会に夫婦で参加されたことも想い出の一つとして述べてくれます。そして、正博さんが年金問題で提起している課題を審査する機関、上級機関に再度訴えたが、原審を下した下級の機関と同じメンバーがやっているという理不尽さを強調されていました。友人に一杯囲まれた明るい偲ぶ会でした。
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