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唯物論で考えられる時代だから

|11年01月10日 |中島 |

9日、散歩を終えて、学南町のガストでモーニング。自宅に帰って少しゆっくり新聞などに目を通します。事務所に出て、作業。昼に自宅に帰って雑煮の昼食。そしてまた事務所に。

事務所の2階にあるNPOおかやま人権研究センターの部屋で「岡映」研究会。第11回目となります。予定していたチューターが欠席。K木さんが急きょ代理で、部落問題研究所の「部落問題解決過程の研究第1巻」のなかの鈴木先生の論文内容の概要を報告し論議します。

身分論を考える視点では、身分制を経済学から見るのであれは所有論と分業論を合わせて分析すべき。マルクスの身分論、マックスウェーバーの社会学が参考になる。などと。

観念論についても、それが生きていた時代を分析するためには観念論自体の学習が必要となる。観念論、けがれ論は、宗教そのなかでも仏教の教えがどう生きていたのかの分析が必要 であり、特に仏教は殺生は未来永劫の苦難を招くという思想でもあり多くの民衆をつかんでいたという点では重要だ。しかし、現在は、唯物論が観念論を駆逐しだしているから、けがれ論の間違いもはっきりと指摘できる、のではないか、などと。

大正6年に岡山県が設置した「済世顧問制度」もこれが現在の民生委員制度につながっていますが、大正5年、当時の天皇が笠井県知事に「県下の貧民の状況はいかに」と質問したことが始まりと言われていることからして、明治・大正時代の国家が部落問題をいかに位置付けようとしていたか、なども論議されました。

運動論と歴史認識は噛み合っているのか、などという意見もあり、ひきつづき、国民融合理論と岡映さんの関係を学習していくことになりました。

 

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