100名をこえて参加、認知症、人権学習集会
11日、朝の散歩で頭と体を温めて、事務所に。この日の講師、妻井さんに確認電話。入院している池田さんの代わりに報告してらう方々とも連絡を。
ななくさに、立花先生偲ぶ会の当日パンフなどを持参。一緒に活動されていたNさんに見てもらうために。ななくさ、土曜日でも満員状態という感じでした。
早めに事務所を出て、「認知症の人の人権と介護の視点」学習集会の会場、勤労者福祉センター近くで食事を。丁度顔見知りの館長さんも食事をとられていて、今日はよろしくとごあいさつ。早めの準備に入ります。
約110人が参加。当方は、この学習会は3回目、昨年の回想法学習会はいただいたアンケートをみると、大変よかったという評価をいただいた、同時に認知症そのものの学習がしたいという声が多くあり、今回の企画となった、という旨のあいさつ。
講師の妻井令三さん(認知症の人と家族の会岡山県支部代表)は「認知症の人と家族の願い」と題して講演。この企画が人権として認知症問題を取り上げていることを評価されながら、「老い」について、高齢者の特長、精神・心理状態の変化などを概観。そして、認知症は病名でなくその症状を言うものであり、認知症の人の心理の特徴を説明しながら、社会環境、個別の人の顔の見える制度設計の大切さを強調しました。また、家族の抱える現実にも言及し、隠さないこと、気持ちをくみ取り対応すること、相談することなどを提言しました。最後に、地域から生活者安全保障をきずく取り組みの重要性を述べられました。
続いて、ななくさの住宅Mさんが介護現場からの報告を。開設以来4年半のなかで利用中止となった方々の統計をもとに、福祉と生活支援が大いに大切にされる地域での体制づくりが重要であると強調。続いて、かるがもの猶原さんが福祉援助は「生活まるごと支援」が基本であるべきだが、介護保険制度でその内容が分断されているのではないか、その中で小規模多機能型居宅介護事業所はまるごと支援を行っている、と数例の事例を挙げて報告しました。
その後、岡山市の介護保険課の課長さんによる「介護保険の現状と課題」の報告、そして、地域包括ケアシステムの構想などへの質問を通して意見交流でした。
吉野一正理事が、当事者の意見を取り入れていく制度を作り上げていくことの大切を述べて閉会としました。
終えてから、学習会に参加されていた小畑先生と懇談。地域とななくさ、かるがも、そして、福祉制度、介護保険、これらの位置関係と役割を、改めて整理する必要性を感じさせてもらいました。
その後、代理で報告してくれたお二人に御礼を伝えながら、病で報告できなかった池田さんに、住宅Mさんと猶原さんが立派に務めてくれたよ、と報告でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »