若者と学ぶ人権学習会、第2回目
民主会館へ。若者と学ぶ人権学習会、今回は今年度2回目の開催です。この間3人の青年と月二回の頻度で「市民の手で岡山県人権政策推進指針を・起草懇談会」を主導してきてくれている小畑隆資岡山大学名誉教授が、「第4次岡山県人権政策推進指針(2016年3月)の問題点」を。まず、現・指針が「人権」をどのようにとらえているのか、知事の「策定にあたって」の文書、そして指針全体から、分析して掘り下げてくれます。「人権が尊重される社会」という言葉が指針すべてを貫くものになっている、それは「互いに支え合う」「共生社会おかやま」につながり、意識調査を唯一のツールとして意識が問題だとして教育・啓発により、「平等だという人権尊重の社会をつくりましょう」と呼びかけるものになっている、と。人権問題は人権侵害という基本を意識して記述されないような指針となっている、と。
3人の若者から、「現指針の人権理解の問題点」として報告がされます。改めて小畑先生から、自由権欠如の平等論いわゆる権力論欠如の組み立てだから、私人間のみの課題になり、本来の平等の意味には言及しないで市民相互間の、和、をもとめる論に意識的にしている。権力にすがり食いついて行って自分の権益を守るという日本の悪しき伝統がたとえば「部落差別解消推進法」のいまの時代になっての成立にみえるように、市民間で解決する能力をつけさせず権力にやらせようとすることにつながつている。などと、人権確立の上で、市民同士で秩序を守っていく話し合いの重要性を指摘。議会そのものの役割も大切だと話されます。
次回は、11月25日(土)午前10時から民主会館で開催されます。今回は14人の参加でした。初めての方も大歓迎です、多くの方々のご参加をお待ちしています。
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