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安田菜津紀さん、市民のつどいへ

|23年09月11日 |中島 |

2014/ 9/ 9 7:46

10日、日曜日。5時起床。朝風呂で身支度。新事務所へ。

雑務。新聞をゆっくり。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。8月収入実績表を持参してくれます。かるがもは届いていて、残るだんだんの実績がどうなのか予想を立ててみて、全体収入額、8月は1700万円を少し超える程度かも、などと。

勤労者福祉センターへ走ります。市民のつどい、全体会に参加です。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんの講演、「共に生きるとは何か――難民の声、家族の歴史から考えた多様性ーー」をききます。五階の大会議室、250人程度はいる会場、ほぼ満員状態。

安田さんは、フォトジャーナリストは例えば新聞社雇用の写真家とは違い、自らの意思で自分が撮る対象を決めていくことができると話し、ウクライナのブチャのがれきの中のネコ一匹の写真を写してくれます。家族が殺されたペット、ペットを殺された家族、いろんな形で家族が壊されている、と。シリアの話にも及びます。反政府デモで名指しで命が狙われているジュリーさんという方、2012年に日本にきたけれど難民申請は認定されずに。その後日本で生まれた娘さんの国籍はないがままに。シリア報道は数少なくなっていて、報道の格差、まなざしの格差も考えてしまう、と。スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの話にも。2021年3月6日の亡くなった日の入管でのビデオの様子、も話されます。引っ張っていくといつもなら痛いというのに、という職員の言葉も録音されてあったようです。安田さん、その職員の人たちも街の中で誰かが倒れたら親身になって介抱される方たちだと思う、入管法や入管施設の中での管理・監視・治安維持の方針が問題だ、と話します。

父親が在日韓国人2世だったことに触れながら、川崎市でのヘイトスピーチに端を発した排除・排斥の問題に、コミュニティから反撃してきている状況も詳しく話されました。知人でもない人が人権侵害受けていることを知ったとき、感情からというものでなくて、尊厳をまもるためにいかに取り組むか、それが問われる、そのうえでの人権教育が大切。入管法に問題ありと自治体から声が上がっている、沖縄県では独自の人権条例が制定されている、などと一貫した見識を奥深く話してくれました

午後は、高島公民館へ。障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会の第50回総会です。約30人が参加していました。全障協の白沢副会長、「障害者権利条約の締結国としての責任を問う」と題しての講演が1時間。権利条約の軽視できない重要ポイントを話され、「合理的配慮」にかかわっても言及。障害者に特別な権利を新たに策定したものでなく、誰もが持つ権利を障害者にも保障するために「合理的に配慮しよう」と呼びかけた、ものと。この点が内閣府2023年2月の「障害者に関する世論調査」で、「合理的な配慮と差別について」の設問、「障害のある人とない人が同じように生活するためには、例えば、受付窓口で耳の不自由な方に筆談で対応したり、商店で高い棚にある商品を店員が代わりにとってあげたりするなど、さまざまな配慮や工夫が必要になることがあります。あなたは、もし、こうした配慮や工夫が行われなかったとしたら、それが「障害を理由とする差別」にあたる場合があると思いますか」に対して、・差別に当たると思う(26.8%) ・どちらかというと差別にあたると思う(37.9%) と合わせると約65%の人たちが差別に当たると回答していることもしめされました。また、知識が大切だと強調、憲法と障害者権利条約をきちんと読んでみましょうとむすばれました。

帰り道、スーパーで食料を買って母親に届けます。新事務所に帰ります。しばし、休憩。新聞や書類に目を通し、7時半ごろ帰宅です。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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