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核兵器禁止条約、中満泉さんの役割

|20年08月31日 |中島 |

30日、日曜日。いつものように朝風呂で身支度、池にいつもより多くのパンを投げ入れてやります。Eテレの俳句番組を楽しみ、西川原の珈琲館へ。7時少し過ぎただけなのに先客が大勢おられます。モーニングサービスとコーンスープで朝食です。

新事務所へ。雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。前日の人権連の会議のこと、利用者さんの入院のこと、利用者さんを後見してくれている専門職の方のことなど話し合います。

大きなフライパンで野菜炒めをつくり、炊き立てのご飯で昼食です。

市内北区津島にある労働福祉事業会館、むかしの労金ビルに走ります。県革新懇の第38回総会です。3密を避けるために200人入る会場、机一つに一人が座れる規模の参加です。

記念講演は、関西学院大学法学部教授の冨田宏冶さん、原水爆禁止世界大会宣言起草委員長もされています。「新型コロナ感染症と世界の変化 ・・・いまこそ野党連合政権を・・・」と題して約100分、話してくれました。安倍首相の辞任表明の背景について、潰瘍性大腸炎という持病だけではない国民的な闘い積み重ねの影響だといいます。それは2017年5月3日の安倍首相の憲法改正発言、これは衆参どちらも発議に必要な2/3を占めていることを背景に発言したもの、しかし国民の反撃を受けて一向に進まなかった。憲法擁護の義務をもつ最高責任者が改正を公に発言すること自体が大きな問題ではあるが、憲法調査会での論議にもならない状態がつづいた。彼の心残りの一番ではないか、と話します。そして今年6月18日の国会終了後にはポスト安倍を巡って、河井夫妻などの逮捕と起訴に見られる与党内のすさまじい権力闘争が展開され、ある程度の決着がつく中で辞任表明になったのではないか、と分析されます。冨田さんは、核兵器禁止条約の論議の途中、反対の意思を示して席を立ってしまった日本代表、この状況のもと国連のグレーテス事務総長が日本国民と被爆者のみなさんにプレゼントしてくれたのが国連軍縮担当上級代表としての中満泉さんの誕生、だといわれます。その彼女が条約を取りまとめていく大きな役割を果たした、と。

その中泉さんが、原水爆禁止世界大会インニューヨークで「パンデミックが、一方で社会や組織や個人など私たち全員を団結させる可能性を生み出すことを期待しています。この危機を通じて連帯を築く中で、私たちは固定化した分断を乗り越え、困難であっても必要なその他の課題解決にもとりくまなければなりません。とりわけ、緊急の目標である核兵器の廃絶において」と話されたこと、また軍事を削ってコロナ対策をという点でも「国連の75年の歴史において、莫大な破壊力を持つ兵器により安全保障を確保しようとする愚かさがこれほど明らかであったことはありません」と話されていたこと、などを紹介。世界的に大きな変化、「自己責任から連帯の社会へ」「新自由主義からの決別」という大きな流れが作られていると話されます。

冨田さんは、個人の尊厳を守る社会と政治についても言及。生きづらさを抱えている人々へのよびかけと寄り添い、その人たちの同じ視線で自らの言葉として話し寄り添うことができたなら、その人たちの胸に落ち、琴線に触れることになる。若い政治に無関心の人たち、これまで選挙に棄権してきた人たちへ、どう訴えていく力をつけるか、そこが求められている、と強調されました。

 

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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