|14年12月3日 |中島 |
12月2日、火曜日。冷たい朝です。新事務所に。
この日は、総選挙の公示日。奉還町あたりパーキング駐車。急いで歩いて、ある人の出陣式に。人の気持ちを引き出しその気にさせる演説だと感心します。気迫、内容、そして全体を通して国民とともにという姿勢、これが気に入ったのです。
新事務所に戻り、雑務。早めの昼ご飯は、一膳飯屋さんの天ぷら蕎麦といなり寿司。寒いから熱ーい出汁が美味しい。
午後は、冷たい風に負けずに、車の上に立ってマイクで消費税増税はきっぱり中止を、と訴えてみました。
事務所に帰って、保佐しているSさんヘの生活費を用意してアパートを訪問です。介護施設で風呂に入って帰ってきたばかり、すっきりした顔を見て一安心でした。
夕方、岡山県高等学校教職員組合の事務所に。「就職連(働くルールを確立し、就職保障と人権を守る岡山連絡会)」の懇談会。現在の高校3年生の就職内定状況や進路上の課題などを話し合いです。担当する先生たちの、個別課題をさまざまにもつ生徒たち一人ひとりへの思いが伝わってきました。元気をもらいました。
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|14年12月3日 |中島 |
12月1日、月曜日。
夕方、岡山大学理学部の講義室に。日本科学者会議岡山支部などの主催での「よもやま話の会」です。今回は、県革新懇や平和委員会も協賛して、池内了氏を招いての会。池内さんは宇宙物理学者で名古屋大学名誉教授、姫路の出身でもあります。「科学の軍事利用を巡る状況と問題点―宇宙が戦場になる―」と題して約1時間話されます。
2008年に宇宙基本法が、平和目的に限っていたものが「安全保障に資する」というものになり、関連してJAXA法の2012年改定でもそのように変更された、といいます。大学、研究機関、防衛省との共同研究が具体的に推進されるようとしている現状の問題点を出し合い、今後の対応を考えたい、という趣旨でした。
軍学共同をめぐる動きでは、2014年5月、防衛省次期輸送機不具合問題の解決のために東大に協力を申し入れたが、東大は拒否。1969年の大学紛争時の収束の流れの中で、軍事研究はしないという確認書が存在していることが理由とされた、と。
米国防総省主催のロボットコンテストなどにも日本の経済産業省も仲介して日本の大学チームも参加している。「ロボット技術の災害現場への応用」などが名目とされている。民生レベルと軍事転用の課題も現実的な問題である、などと話されました。そして、軍学共同反対の会、などの取り組みも話してくれました。その後、平和委員会の大西さんたちが、上斎原や美星町のスペースガードセンター(宇宙のごみの監視を行う)の現状をスライドで説明してくれました。
東大は、軍事研究に資する研究を、確認書で拒否できたが、普遍的にそのことがいえる理論的整理が必要ではないか、などと論議が。基本的には、研究者一人ひとりの自覚・良心・責任に基づく倫理観かもしれないが、学問の自由を理由に軍事研究も自由という論理に対する憲法的規制が必要ではないか、などと話し合われました。
ふと、ヘイトスピーチ問題、規制する法律問題など、これも表現の自由と憲法的制約の関連で整理すべきものではないか、と思ったりしたのです。
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