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よもやま話、宇宙が戦場になる警告

|14年12月3日 |中島 |

12月1日、月曜日。

夕方、岡山大学理学部の講義室に。日本科学者会議岡山支部などの主催での「よもやま話の会」です。今回は、県革新懇や平和委員会も協賛して、池内了氏を招いての会。池内さんは宇宙物理学者で名古屋大学名誉教授、姫路の出身でもあります。「科学の軍事利用を巡る状況と問題点―宇宙が戦場になる―」と題して約1時間話されます。

2008年に宇宙基本法が、平和目的に限っていたものが「安全保障に資する」というものになり、関連してJAXA法の2012年改定でもそのように変更された、といいます。大学、研究機関、防衛省との共同研究が具体的に推進されるようとしている現状の問題点を出し合い、今後の対応を考えたい、という趣旨でした。

軍学共同をめぐる動きでは、2014年5月、防衛省次期輸送機不具合問題の解決のために東大に協力を申し入れたが、東大は拒否。1969年の大学紛争時の収束の流れの中で、軍事研究はしないという確認書が存在していることが理由とされた、と。

米国防総省主催のロボットコンテストなどにも日本の経済産業省も仲介して日本の大学チームも参加している。「ロボット技術の災害現場への応用」などが名目とされている。民生レベルと軍事転用の課題も現実的な問題である、などと話されました。そして、軍学共同反対の会、などの取り組みも話してくれました。その後、平和委員会の大西さんたちが、上斎原や美星町のスペースガードセンター(宇宙のごみの監視を行う)の現状をスライドで説明してくれました。

東大は、軍事研究に資する研究を、確認書で拒否できたが、普遍的にそのことがいえる理論的整理が必要ではないか、などと論議が。基本的には、研究者一人ひとりの自覚・良心・責任に基づく倫理観かもしれないが、学問の自由を理由に軍事研究も自由という論理に対する憲法的規制が必要ではないか、などと話し合われました。

ふと、ヘイトスピーチ問題、規制する法律問題など、これも表現の自由と憲法的制約の関連で整理すべきものではないか、と思ったりしたのです。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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