70名の参加、教育と人権学習会
|07年12月4日 |中島 |
12月3日、岡山国際交流センターで夜開催した「教育と人権について考える学習集会」は70名の方々が参加してくれました。私は主催者を代表して、「人権教育では、人権についての教育、人権としての教育が相互に関係した形で発展させることが重要だと思うが、最近人権としての教育が薄められようとしている。今日はその視点からも互いに学習を」とあいさつ。堀尾輝久・東京大学教授が「人権としての教育」と題して講演。その後、田中博、吉野一正、三宅良子の各先生の「教育の現状と人権について」のシンポジウム。
堀尾先生は、戦後レジームは憲法と教育基本法が柱であることを強調。教育改革は国民の要求にそって行われるべきものなのに、反動的な教育基本法改悪がなされた。しかし、改定基本法の中でも現憲法を遵守することが求められている。ここを押さえて教育活動を展開すべき。子どもの権利と人権の観点から見て、教育は将来にわたっての基本的権利を担うもの、教師は毎日子どもの再発見をしているのであり、子どもの権利を捉えなおすことが必要である、と強調しました。
シンポでは、各学校の子ども、教師の置かれている状況、障害児教育の発展の過程、子どもたちが自己責任論に陥りかけている現状などが話し合われました。会場からも、私学への補助金カットの問題、精神的自由を守る課題などで意見と質問が出し合われ、内容の濃い集会となりました。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »