暑さにバテながら、地方財政講座
水も飲まずに雑務を少し。前日の夕方の岡山市の環境保全課からの電話、その着信記録が残っていました。悪い予感がします。
そして協立病院へ。健診です。8時前に着いたのに8番目の受付でした。検査が始まる前に、岡山市などに電話して省エネ設備補助金がすべて活用されてもう申請してもダメ、ということに。それにかかわって業者さんや申請書類を預けた田中青年に連絡です。
健診は、採血、当方の血管の出方ではベテランの看護師さんでないとダメなようで、場所をすこし移動してやってもらいます。前年の鼻から入れるカメラ検査がとても苦しかったので、今回はバリュウムをのんでレントゲン検査を選びます。これも楽ではなく、炭酸とバリュウムを飲んでげっぷを抑えながら台の上を何回もくるくると回り、胃を押さえつけられて、思わず痛い、という声まで出ます。下剤も飲んで、体重などを測ってすべての検査は10時ごろ終了でした。
新事務所に戻ります。お腹の減り方、バリュウムのせいでちょっと違和感がある空腹感、それでも何か欲しくてスープやジュースを飲んで次に協立病院の売店で買った弁当を頂きます。
連れ合いの年金申請に必要な戸籍謄本を取りに姫路に出向きます。岡山駅から乗った新幹線、はっと目が覚めたら新神戸駅。あわてて降りてまた下りの新幹線で姫路に。無駄な時間のせいで好きな餃子屋さんには行けずに。余りの暑さに駅地下でかき氷、ミル金をいただきます。体が中から冷えてくるようで気持ち良いのでした。そして戸籍謄本と御座候のジャンボ餃子を手にして帰ったのです。
新事務所に戻って少し休憩。勤労者福祉センターに。地方財政問題連続講座の第3回目の学習会です。立命館大学の森裕之さんがアベノミクスと地方財政、地方自治の課題を読み解く、と講義してくれます。三本の矢の内容は、大量の紙幣印刷、公共事業に重点的、企業のための規制緩和であると話されます。2012年の補正予算から2013年、2014年の予算の特徴を話されます。2014年度予算の主要経費では、公共事業費、防衛関係費、エネルギー対策費が伸びていて、地方交付税交付金は減っています。2013年度補正予算のうち、がんばる地域交付金、というものがあるが、給与削減に応じた自治体には公共事業費の4割、応じなかった自治体には3割の補助、という実態。総額870億円ですが、姑息です。こんなことがまかり通っていてよいのか、見過ごすことにはならないのでは、と。
今後の課題として、今のままでは東京一極集中がさらにすすむ、地方は人口減で20年後には高齢者も減ってくる。コンパクトシティなるもので地域の中でも一定のところに人を集めようとする政策は問題あり。ここの地域、資源、住民を大切にし、それらの力や価値を活性化することにより、あらゆる地域において「豊かさ」が大地からわきあがつてくるような経済・社会構造がつくられる、地域主義的分権改革。総務省が提案しているようですが、講師もこれは重要な考え方だ、と。講師は何十回も視察に行ったという、南信州の飯田・下伊那地域の自立発展戦略の様子を、住民の意思、地域の歴史などを大切にする持続可能な地域づくり条例なども紹介してくれました。公民協働の大切さを強調しながら、地域資源からつくりだす幸福な地域、その成功体験の積み上げにしか日本の再生はない、と結ばれました。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »