マスコミ、市民劇場、障全協
25日、金曜日。
いつものように新事務所へ。雑務。県人権連の役員のひとりOさんから電話。この日の山陽新聞4面の記事、尾道市の解放会館へ「差別投書」、というものが掲載されているよ、と。手元に山陽新聞がないので、インターネット検索です。
共同通信社発信で、その内容が掲載されていました。かつてはマッチポンプの事件もみられたりした匿名による事象については、社会問題としてほしい、その意図に乗らないことが大切だとマスコミにも浸透してきていたと思っていたのに、今更ながらの記事、という感がします。水平社100年のこの時期ならではなのか。この日、全国人権連からのメールで西日本新聞の特集、「記者がみた光と影・・・部落差別とたたかう」の一部が送られてきます。
「差別は根強い問題」という視点で「部落問題」に関心を広げようとする動向、いまだに「部落問題」を人権問題の中心としたい人たち、それらに対して迎合するがごとく「全国水平社創立100周年」を契機に、「『部落民』ルーツ」を強調し、部落問題を疑似「民族」的に捉える傾向の報道が続いています。
26日、土曜日。後楽園近くを早朝に散歩。それから新事務所に。
みんなの家ななくさの住宅さん、来所。入院している利用者さんたちの状況を聞かせてもらいます。地域住民の課題と「みんなの家」の役割にかかわって、様々な相談活動の拠り所になるように積極提起をしていこう、という話も。
歩いて関西町の「みんなの会館」へ。第17回地域人権運動みかどの会総会です。顔なじみの人たちにご挨拶です。来賓として、森脇さん、田中さんが県政と市政の話も。準備もふくめ、若い人たち(真ん中世代かな)が頑張ってくれていました。
帰ってきて、みんなの家だんだんへ。利用者の浅田さんから「第56回障害者の生活と権利を守るオンライン全国集会・中央行動」の資料集を見せてもらいます。浅田訴訟と同じ65歳で障害者差別するなの課題では、当面する千葉市の「天海訴訟」東京高裁裁判裁判官への要請はがき行動なども提起されていました。
この日は、西大寺市民会館へ。市民劇場の観劇です。劇団民藝による「泰山木の木の下で」です。日色ともゑさんが、ハナ婆さん役。鞆の浦の仙酔島が舞台だろうと言われています。原爆、放射能による予測できぬ身体への影響とその怖さ、正直に吐露できる人間性の回復までの、いろんな場面がつづきます。日色さん、1970年代に部落問題解決に生涯を貫いた先達、岡映(おか・あきら)さんが日本共産党の衆院議員候補となった時代、その時日色さんはまだ30歳前後だったと思いますが、対談相手、司会役などでよく出ておられたこと思い出します。
帰り道、県立図書館へ出向いて5冊返して6冊借りてきます。セルフの貸し出し機を利用していたら、中学生ぐらいの女の子、続いて小学生の男の子がカードの置き方や本のバーコードの確認の位置など優しく教えてくれるのでした。
新事務所に帰ります。途中電話をいただいた小畑先生に連絡を入れます。先日、法人会員さんへ送った、地域人権だより№59、の内容について、地域人権ネット構想にかかわっての進行状況などについて、意見を聞かせてもらったりします。
この日の夕方、視覚障害者友の会の岡崎さんから、午前中に浅田さんから見せてもらった冊子、「第56回障害者の生活と権利を守るオンライン全国集会・中央行動」の資料集が届きました。障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会・障全協、すごい組織に発展しているんだと感嘆です。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »