支援された意思決定、から学ぶ
雑務。歩いて行こうかと迷いながら、結局車でキラメキプラザに。9時から、県社会福祉士会の権利擁護センター・ぱあとなあの研修会です。まずは、7人での集団討議。皆さんの経験からして被後見人の方たちが亡くなった時の対応、特に遺骨の管理などが話題になります。
10時からは、弁護士の高木のりかずさんから、「利用者意思の尊重、-支援された意思決定-」と題して講演がありました。現行の成年後見制度について、「本人の『保護』」という旧制度の概念と、「『自己決定の尊重』、『残存能力の尊重』、『ノーマライゼイション』」の現制度の理念、それを調和という名のさじ加減で行われていると指摘。
2005年制定のイギリスの意思決定能力法などを紹介され、支援された意思決定、という内容を紹介されていきました。また、3月1日に最高裁で出された認知症の人のJR事故の判決内容にも言及。民法の714条、そして特段の事情など、その判決の背景に深く切り込んで解説してくれました。
話の中に、障害者自立支援法の違憲裁判もありました。事実は誰のためにあるのか、という見出しでの話には、家庭内の虐待の連鎖、という概念からの接近では、虐待をしている親は過去からの呪縛からの解放はされない。優先課題は、こどもを危うくさせている家族システムの変化を起こすこと。それならば、子育てのノウハウから課題を設定して取り組んでいく道を選択することのほうがより積極的ではないか、と。うーむ、さまざまな分野、ひとを捉える課題での研究が進んでいるのですねと、感心させられました。
午後、協立病院へ。11日に手術をした、後見している96歳のNさんと面会でした。声は大きく出ていて、その生命力には感嘆です。
この日は、先週雨で順延になった釣りクラブの例会。夕方、宇野沖の広ーい浜辺に一人降ろしてもらって、小さな雨の中、二つだけメバルを持ち帰ったのでした。藻に捕られて上がってこなかった大きな魚、悔しいのでした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »