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平和・福祉・平等を考えた学習会

|14年12月22日 |中島 |

20日の土曜日。

今年度第2回目の障害者の人権を考える学習会が林病院のひまわりホールで開かれました。

障害者の人権確立にむけて日常的な取り組みを展開されている石川さん、池橋さん、山本さん、浅田さんから報告。そのあと、鈴木勉さん(佛教大学社会福祉学部教授)から講演。

障害者権利条約批准の意義、と題した講演は改めて人権論を学習させてもらった感を受けました。フランス革命の「自由・平等・友愛」は「能力に基づく平等」という概念を提供したが、能力に制約がある障害者にとっては、解放のくびきになるパラドックスを抱え込んでいたこと。近江学園で著名な糸賀一雄の重症心身障害児観の話も改めて感動的でした。「この子らを世の光に」という言葉の背景には、能力のちがいはあっても他者や社会への貢献があるから価値がある、という捉え方にある、といいます。

ノーマライゼーションを提唱したバンク・ミケルセン、当時の知的障害者への対応が、ナチスのユダヤ系市民の「隔離・収容・絶滅」と思想的に同根であるという思いに駆られる中で、平和、福祉思想として登場したといえる、と話されます。

障害者権利条約について、平等回復のための「3つの措置」として、普遍的な権利保障、国による積極的差別是正措置としての「特別の措置」、合理的配慮をあげ、新たな概念としての合理的配慮については障害状態の個別性や人格の固有性に即した環境調整によって平等を確保することだと話されました。反暴力としての平和、福祉とは「伸びる素質の全面発達」をさす、などと小見出しをつけた内容も奥深いもので、さらなる学習意欲をかきたててくれるものでした。

この夜は、この学習会には参加できなかったけれども、障害者問題に取り組んでいる方々との懇親会でした。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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