品川さん、ありがとうございました
|10年05月5日 |中島 |
3日、憲法記念日です。事務所から自転車に乗り「輝け日本国憲法集会」へ。途中、駅前の丸天でラーメンライスの昼食。昼間も開店しているとは知りませんでした。後輩にあたる教師は、年に一度だけこの日に顔を会わせます。後3年勤めがある、転校した、9条の会にはいっている、などと立話。40年前の知りあった頃を想い出します。
集会のメインは、「戦争、人間、そして憲法9条」と題しての品川正治さんの講演。1924年生まれの86歳、経済同友会の終身幹事、国際開発センターの会長でもあります。兵隊としての戦争体験、仲間が「品川、品川」と助けを求めながら殺された体験がトラウマとなつて戦争体験を語れなかったと言います。それをふっきれさせてくれた、松江での話は聴いていて涙が止まりません。品川さんは、人間の目で見ていく、その重要性をかたりました。アメリカと日本は違う、人間が戦争も止めることができる、経済の成長という呪縛にとらわれすぎている、などと指摘。
そして憲法9条2項の旗はぼろほろにされているが、国民はその旗竿を手放さない、その日本人の力と良心を示すべき時が来た、淡々とした口調の中で力説されました。聴衆の拍手は同感の意をこめてかつてなく大きく長かったのです。
終えてから、岡山駅西口周辺で、反省会。品川さんもご参加いただいた。あるプロ野球球団のほとんどの選手も「9条の会」に入っている、大企業の幹部でも、品川さんの考えに同調する人々は少なくない、兵隊として参戦させられた人、家族に戦争犠牲者がいる人などは特にその傾向が強い、などとも。体力、気力、知識力は並はずれた人、自らの座標軸をきちっともっおられる、すごい人だと改めて感嘆したのでした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »