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浅田裁判、証人尋問から見えてきた

|16年10月13日 |中島 |

12日、水曜日。朝、新事務所に。

雑務。8時過ぎて出発、民主県政をつくるみんなの会の事務所で9時からの会議に参加です。

新事務所に帰ります。明石さん来所。近況を聞かせてもらいます。

吉岡理事来所。みんなの家かるがもの、16日の秋祭りにかかわっての任務のこと、県人権連の県に対する要求書とその重点について話しあいます。

お昼は西崎食堂に。並べられているおかずのなかにカキフライが。今年の初物です。小さいご飯でいただきました。

岡山地裁に走ります。浅田訴訟、第18回目の口頭弁論です。この日は二人の証人にたいしての尋問です。まずは、岡山市の当時の中区福祉事務所所長、現在保健福祉局審議官の澤岡哲雄さん。岡山市の弁護士さんは、澤岡さんの意見陳述書をなぞっての質問です。原告の浅田さんの弁護側から光成弁護士が反対尋問。浅田さんの自立支援法の継続申請を却下した決裁権をもつ福祉事務所所長ですが、浅田さんの実態把握もせず、介護事業所を通じて間接的に介護保険申請を求めた゛け、そして平成19年厚生労働省通知の内容を十分に把握せずに、申請を却下させていった流れが浮き彫りになりました。

また、当時の障害福祉課の田中課長が役所内では主導的に対応していたこと、すべての介護サービスをうちきったらならば浅田さんの生活は成り立たないのではと考えなかったのか、という質問に対して、澤岡さんは、支援団体があるから大丈夫と判断した、その支援団体は障岡連(障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会)です、とこたえました。この点については、裁判長からも質問があり、家族など法的な扶養義務があるものではない団体、その団体が存在するからという理由で浅田さんは生活できるという判断を貴方はされたのですか、と問いかけました。

そのあと、吉野一正さんに対しての尋問です。浅田弁護士側の呉裕麻弁護士から、浅田さんとのかかわり、障害を持って生活するうえでの困難性、人間の尊厳を大切にしていくうえでの行政の役割などにかかわって質問。吉野さんから自立支援法成立の流れ、そして違憲訴訟のとりくみ、浅田さんの生活上の課題、などについて説得力ある話が続いたのでした。

全体で2時間20分ほどの口頭弁論です。こんなに長い時間をかけたのはこの裁判では初めてのことです。

終えて、きらめきプラザで報告集会。次の証人として要請していたお二人、当時の障害福祉課課長の田中さん、そして原告の浅田達雄さんですが、裁判所は採用しないと判断しました。このことにもかかわり、次回の公判日程は決まっていない、最終準備書面の作業にはいる時期となったという認識でした。

暗くなった時間帯、浪尾先生を自宅まで送ります。新事務所に帰って届いた書類などに目を通します。8時前に自宅に帰って、ビールで喉を潤したのでした。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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