退官記念、山口先生の講演
|07年03月4日 |中島 |
3月3日、岡山大学で、科学者9条の会・岡山発足1周年の集いがあり、人権課題の学習会などで私たちもお世話になった岡山大学の山口和秀先生が講演されました。
山口先生は、この3月をもって退官。1970年から37年間の岡山大学での生活でした。先生の講演は、少しもじって、「憲法で暮らしを生かすだけでなく、憲法を暮らしに生かす」。憲法を講義することで生計を立ててきた、という意味がこめられていますが、岡山での憲法、人権課題などに、本当にたたかうという姿勢でかかわってこられた経験を話されました。
京都大学時代のベトナム戦争、蜷川虎三、この2つが原点といいます。岡山でのとりくみに、クラレ、岡山支払基金の人権侵害問題も思い出深く話されました。また、勝利できなかった中電の思想差別事件のとりくみについて、家永三郎氏の心境、「勝ち負けはさもあればあれ たましいの自由をもとめ 我はたたかう」を引用され、先生自身も胸につかえて言葉に詰まる、そんな場面もありました。
講演後の懇親会が、大学生協会館で行われ、先生も大きな声で合唱されていて、気持ちは青年だな、と感じ、引き続きのご活躍をお願いしてきました。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »