研究集会・岡山、そして支援共闘会議
|07年11月3日 |中島 |
2日は、人権岡山主催の研究集会。都留民子・広島県立大学教授の講演がメインでした。都留さんは、イギリス、フランスの医療・福祉、教育の充実と日本の現状を比較しながら、社会保障の土台は「どのような考えをもつか」という思想にある、決して財源問題ではない、と強調されました。映画「シッコ」を紹介しながら、同じ資本主義国でありながら、医療費、教育費が無償のイギリスなどのヨーロッパと米国の違いについて、自由主義レジームの米国、社会民主主義レジームの北欧、保守主義レジームの独・仏、の違いを例に、資本主義万歳なのか?、という論議が深まってきていると世界的な動向を説明。日本の財力は、十分社会保障へ充当できる力があること、富める者からの税のあり方、消費税でまかなおうとする姿勢を厳しく批判しました。
夜は、oniビジョン争議を支援する共闘会議の結成総会に参加。労働者が多数参加していました。労働局がoniビジョンに対して偽装請負の是正を指導したら、oniビジョンがその派遣しているシナジーという会社との契約を解除してきて、その労働者が失職する憂き目にあっている、という問題です。ここまでに至る経緯には、会社内の指導権争いなどもあるようですが、労働者の立場に立っていないことは明白です。
oniビジョンを構成するものは、山陽新聞、岡山市、中国銀行など50を超える団体・企業などです。これらの社会的責任は大きなものがあります。公的な放送を担う会社としてのコンプライアンスを遵守させていくことは、他の労働者との権利とも関連してきます。県民的な支援が勝ち取れるよう、頑張りたいものです。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »