介護は人ですね、支援のネットも大切
雑務。9時から、小規模多機能ホーム・みんなの家の管理者会議。4人会議です。8月、9月の利用者さんの動向なども話し合います。入院されて長期になりそうな方が3人ほどもおられるので、結構な減収額になりそうという予測も。小規模運営の泣き所です。
11時に終えて、予定していた施設の見学です。岡山市北区西長瀬の有料老人ホーム・アヴィラージュ北長瀬駅前、に向かいます。(株)はれコーポレーションが事業主体、岡山医療生協が委託を受けて、その中でヘルパー訪問、居宅支援事業所などを運営されています。知り合いの萱野さんが丁寧に全体説明と施設内見学を誘導してくれます。すべて個室、広さは18.75ヘイホウメートル、146,850円の月額利用料となっています。かつて市会議員されていた矢木さんがここに入居されていて医療生協のえきもと診療所に通院されていたこと、思い出します。
昼食後、ななくさから約300メートルの位置にあるサービス付き高齢者向け住宅に。玄関を入った途端、ホテルのロビーではと見まがうような雰囲気とその間取りにびっくり。受付の女性が、豪華な椅子に案内してくれます。ピアノが自動で鍵盤をたたき優雅なBGMを奏でています。入居相談担当者の三上さんが素敵な笑顔で、またざっくばらんにこの施設の成り立ちなどを話してくれます。1階のデイサービス、認知症ゾーン、要介護ゾーン、重度対応ゾーンとゾーン構成をされていて、活用している利用者さんたちもその旨を理解されて明るい雰囲気がします。2階、3階の個室の部屋も見学させてもらいます。ケアスタッフは24時間、看護師は7時から20時まで滞在というサービス内容。トイレや浴槽、すべてが今日の最先端の記述と対応方を集大成した様式になっていました。中谷興運株式会社の運営、下津井に第1号を、そして昨年6月にこの地に二つ目の施設として建てられたようです。月額利用料は194,160円、それ以外に介護保険に関わる利用料などを入れると30万円前後が必要、ということでした。三上さん、介護事業は施設自体も大切ですがスタッフさんたちの気持ちのこもった対応、これが一番ですね、とにこやかに言われていたことが印象的でした。
NPO法人地域人権みんなの会として、次の事業計画を検討するうえで施設内容の吟味、介護事業全体がどのように展開されているのか、その一端でも知っていくことから始めなくては、という意味での視察・見学でした。そういう意味で勉強になりました。
夕方、弁護士会館へ。近くの駐車場に車を停めて、7時からの開会にぎりぎり間に合わせます。県弁護士会と県社会福祉士会の共催による「刑事分野における司法・福祉連携について」の学習会です。県弁護士会の会長さんが、今年3月9日に二つの団体で協定を締結した「岡山モデル」、その内容と運用状況を報告。
明石市福祉局の障害者・高齢者支援担当課長で弁護士さんの、青木志帆さんが80分ほど講演。まちぐるみで進める更正支援のチカラ、と題してパワーポイントでの報告講演。65歳以上の高齢受刑者の16.7パーセント、知的障害のある(疑いを含め)受刑者の割合は2.4パーセント、支援がないと再び犯罪を繰り返す傾向になる。更正支援ネットワークが必要。刑務所の刑務官の人たちへ介護スキルを伝えることも重要になっている。明石市は、市長の強烈な肩入れもあり、弁護士7人、社会福祉士8人、そして手話通訳者、臨床心理士の専門職、合わせて職員の1パーセントを配置している、といいます。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »