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学習会、論じる力を

|15年03月15日 |中島 |

新井誠・中央大学教授  記念講演

14日の土曜日。朝、傘をさして新事務所に。

雑務。みんなの家ななくさの住宅さんと打ち合わせ。

民主会館へ。青年と学ぶ人権学習会の第1回目です。9時30分開会。小畑隆資先生が報告・提案してくれます。「今年が見直しの時期に当たる、岡山県人権政策推進指針、を基本的人権の視点に立ってみたときに、どのような課題があるのか」を課題とし、若者と学ぶというとりくみの重きに、「論じる力」の養成を置いていると、学習会の企画意図を話されます。

論評するという行為は、その対象を、「理解」、「分析」、「総合」すること、そして具体的に「人権政策推進指針」の、それに当たる「理解」、「分析」、「総合」に向けて話されます。

人権論と民主主義論からこの課題に接近すること、問題点を体系的に整理することについて、指針の策定経緯と内容についても言及されていきます。第1次答申の施策の推進対象を限定されてしまっている枠組み、そして審議会委員の構成経過、議会の不関与など、民主主義上の問題点も明らかになってきます。2000年12月6日付の、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律、2002年3月15日閣議決定の「人権教育・啓発に関する基本計画」の存在も関連してきます。見直し回数がすすみ経過するごとに憲法理念が薄められていくこと、審議会の位置が明確でないことにも問題意識を呼び起こしてくれました。

昼食を摂りながら会議です。

午後、県総合福祉会館へ。特定非営利活動法人 岡山県高齢者・障害者支援ネットワークの法人結成10周年記念講演会です。

岡山における法人後見の経験について、パブリック法律事務所の井上雅雄弁護士が報告。新井誠・中央大学教授が「成年後見制度のこれまで・これから」と題して記念講演がありました。ドイツの、世話人法、にもとづく映像も見せてもらい、自己決定、という概念をいかに具体的に活かすのか、その点における日本との差異も話されました。任意後見制度が広がっていない日本の現状、法定後見で後見認定・活用の偏重(補助が極端に少ない)の問題も指摘。公的支援システムの創設、成年後見制度利用促進法の制定などの課題も熱を込めて話されました。

夜は、岡山駅前で10周年レセプション。少ない顔見知り、少しアルコールを入れてから一緒に話す人を探して懇談、有意義でした。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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