有馬理恵さん熱演
2日の土曜日。朝、いつもより1時間も遅く起床となりました。歩いて新事務所に。
雑務のあと、民主会館へ。地域の課題で相談です。また、新事務所に戻ります。
午後、岡山県総合福祉会館へ。人権岡山主催の、第10回人権と文化のつどい、の会場です。控室にこの日の講師、有馬理恵さんがおられたのでご挨拶。いつもの大きな素敵な声で、わー、という感じでの対面。よくぞ来てくれましたと握手です。
花田代表のあいさつに続いて、有馬理恵さんが講演。タイトルは「差別と戦争をなくすために -おしばいとおはなし-」、副題として「ふるえるような怒りの奥底にすがるような生命の願いがあった」。同じ演題で、当方はこれまで数回聞かせてもらっています。
新たに聞いたのは、彼女の連れ合いの写真家、郡山総一郎さんの福島での写真のスライドと解説、そしてB級戦犯だった祖父の裁判記録を探しあてるまでの話。「わしの心に天使と悪魔がいて、いつも悪魔が勝ってしまっていた」という有馬さんの祖父の存在とその発言についてこだわりをもって奥深く追求されていることが伝わってきます。その姿勢は、かつて和歌山で育った時代の「同和教育」の影響についても、真剣に自分自身に問いかけられていることにも通底している姿勢だと感じたのでした。
フィリピンの従軍慰安婦にされた女性の立場になって証言する場面では、その表情自体が彼女になっているように一変します。あのにこやかな有馬理恵さんでなくなるのです。さすが、俳優座の俳優さん、そして真剣に追求している人間ならではのなせるわざ、だと感じ入りました。
終えて、新事務所に戻ります。5人が集まり、77歳で9月に亡くなった坪井さんの偲ぶ会の準備です。12月13日の金曜日に開催することを決めて会場などの確保、案内先の確認などの作業です。きちんと準備してくれる人がいればこその会議と懇親でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »