人権について、藤田早苗さんレクチャー
22日、水曜日。いつものように朝風呂で身支度。新事務所へ。
雑務。みんなの家ななくさの住宅さん、来所。10数年来勤めてくれたスタッフさん、体調の問題で長く休んでいたけれど、結局退職されるということになった、という話も。
歩いて民主会館へ。こちら宛に届いた郵便物を持ち帰ります。新事務所にもどり書類などの整理。
みんなの家かるがもの管理者さんからの電話。新たなスタッフさん候補との面談の状況を聞かせてもらいます。
全国人権連からメール添付でとどいた政府各省への要求書、厚生労働省の雇用開発関係について、少し追加させてもらいます。
民主県政をつくるみんなの会の総会資料、事務局長の花田さんから送られてきます。これにも目を通します。
この日の夜開催の学習会会場、奉還町のKampという喫茶&バーのお店のホームページなどで場所の確認です。
夕方、奉還町の3丁目あたりの駐車場に車を停めて、Kampへ。入り口で若い人たちが並んでいます。ガラス越しに中をのぞいてみるとやはり年配者はあまりいない感じ。でも、誘ってくれた方が中にいるだろうと、ドリンク代付きで2,000円を支払って受付です。「WHAT ARE HUMAN RIGHTS」と題した集まり、権利を主張するってわがままなの、とサブタイトル。呼びかけた西村さんという方は、社会福祉協議会のソーシャーワーカー、人権に関心を寄せて大学院で勉強中、そして関西の大学で藤田早苗さんの講演を聞いて、岡山でもぜひ開催したいと思い、この集いになった、と話されていました。
ゲストの藤田早苗さんが約1時間40分ほどレクチャー。イギリスのエセックス大学人権センターフェロー、という肩書で写真家でもあります。フェローは、大学教員、研究所の研究員などの研究職に従事する者を意味するようですが、集英社から『武器としての国際人権』を出された方で、その書籍の序あたりにかかれていることを中心に話されました。日本の「人権教育及び啓発」を批判的に話します。日本で人権教育というと「弱者に寄り添い、優しく思いやりをもって接する」といった優しさ・思いやりの側面が強い。しかし、これは大きな危険性をはらむ。本来であれば人権の保障は「政府の義務」だが、個人の「思いやり」の問題に帰すれば、自己責任論がまかり通ってしまう。という立場を貫いています。そして、個人通報制度、国家人権委員会、包括的差別禁止法、これが今の日本に必要だと話されます。この辺をもっと詳しく聞きたかったところですが。
藤田さんは、日本の各地で講演会を企画されています。3月22日には、タイトルが「知るべきことを伝えない日本のマスコミ」とした学習会、日本を外から学ぶ学習会の一環として。
会場ではまだ交流会が行われている9時過ぎ、当方は退室です。自宅に帰ると9時半過ぎ。ちょっと遅い夕食ですが、ビールを二本でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »