ヤングケアラー、部落問題解決、学習会
福祉交流プラザ三友の運営協議会に参加。10月27日開催の文化祭についての準備などが話し合われます。館主催の「定期講座」について、住民の方たちはどういうものを求めているのか、希望、要望を聞く姿勢でお願いしたい、施設機能についての要望も、と。トイレの狭さ、ユニバーサルトイレがないことなども話題に。老人クラブの女性から公園のトイレがいまだに和式で困っている、グランドゴルフしていても途中ご近所の方のトイレを借りてる。ある町内会長さんは、公園が3つあってトイレはすべて和式、役所に要望を言っても相手にしてくれない、と。新アリーナ建設本来、民設・民営でしょう、そんなところに税金を使う前に公園に洋式トイレを、と声をあげよう。署名を福祉交流プラザで集めてほしい。などと意見が活発になりました。
福祉交流プラザ主催で6時からは「ヤングケアラーの支援・・私たちができること・・・」と題してのハートフル学習会。30名ほど参加。三門小学校、石井中学校の教師の方たちが大勢参加されています。講師は、岡山県精神医療センター精神科認定看護師の中井さん。ヤングケアラーとは、家族の介護、日常生活上の世話を過度に行っているおおむね30歳未満の若者(子ども・若者育成支援推進法より)。日本ケアラー連盟では、介護や日常的世話にさらに感情面のサポートもいれて、それを担っている18歳未満の子どもをヤングケアラー、18歳から25歳までをヤングアダルトケアラーと呼んでいる、と紹介。全体として実態把握が不十分、その背景には家族のことについては言いたくないとする背景もあり、同情的な視線を嫌がることなどもありそう。福祉的サービスを受けているのは1割程度ほど。私たちにできることは、自らが相談できる人として成長すること、居心地よい地域づくりをめざす一員に、などと話してくれました。
ペアワーク・グループワークの時間帯、高知の長浜から始まった「福祉教員」、加配教員のことなどのことを思い出し、昔から子だくさんの家庭はヤングケアラーがいたよな、などと話すのでした。
7日、土曜日。木村のパン屋さんでサンドイッチなどを手に入れます。運動公園で30分ほどの散歩。新事務所へ。
みんなの家ななくさの住宅さん、来所。新たな利用者さんの登録と利用開始への手続きなど、聞かせてもらいます。8月分の収入実績は、1か月入院された方、介護度変更申請をしている方もいて、700万円前後、7月に比べて100万円程度少なくなるという話も。数字を追いかけるのもつらいけれど、これをおろかさにすると経営は続かないからね、などと話し合います。
民主県政をつくるみんなの会のメンバーと大供のビルに集まります。県知事選挙用の事務所確保です。
終えて、新事務所に帰ります。しばし休憩。芋粥を作って昼ご飯。前日の福祉交流プラザ運営協議会の運営についての感想などがとどきます。自宅に帰って朝買ったパンを冷蔵庫へ。母親宅にもよります。ななくさの利用日なのに、いかなかったので少し心配でした。盗聴ということばが出てきます。ありもしないことで不安になったりする、またそういう兆候です。
民主会館へ。公益財団法人部落問題研究所の部落問題基礎講座6回目です。石倉康次さんが「部落問題解決の歩みの地域的偏差と街づくり」と題して、1.調査が示す部落問題解決過程の軌跡、2.同和行政の終結と地域での対応の分岐、3.地域的差異を確認するデータをめぐる問題性、4.部落問題解決過程の地域的偏差を生み出す諸要因について、5.融合促進の街づくりの可能性、を柱に講義でした。
「共生」が解同的方針、「融合」が全解連・人権連的方針と、とらえられている感じの話も出てきました。違いを前提とするレベルで「共生」として形容しているようにうけとめられますが、排外主義的、第一主義的な姿勢は「共生」とも相容れられないもの、と思うのです。
終えて、吉岡事務局長に帰り道、大回りをして送ってもらいます。山陽新聞のさん太ホールへ。市民のつどい・前夜祭です。映画「愛とイナズマ」の上映です。監督は石井裕也さん。主演は日本アカデミー賞の優秀主演女優賞に3度輝いた松岡茉優さんと、「ある男」(22年)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した窪田正孝さん。予告では
夢だった映画監督デビューを目前に控えて、26歳の折村花子(松岡茉優)は気合に満ちていたが、家賃滞納で強制退去寸前だし、助監督からは露骨なセクハラを受け怒り心頭。そんな時、ふと立ち寄ったバーで、空気は読めないがやたら魅力的な舘正夫(窪田正孝)と運命的に出会い、ようやく人生が輝きだしたのも束の間、卑劣で無責任なプロデューサーに騙され、花子は全てを失ってしまう。「舐められたままで終われるか!負けませんよ、私は」。反撃を決意した花子が頼ったのは、10年以上音信不通の家族だった。ダメダメな家族が抱える?ある秘密?を暴き、自分にしか撮れない映画で世の中を見返してやる!と、息巻く花子。戸惑いながらも、カメラの前で少しずつ隠していた本音を見せ始める父と兄たち。イビツな家族の物語は、思いもよらない方向に進んでいく。
アフターコロナの現代を舞台に、社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、どうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げる、愛と希望とユーモアに満ちたストーリー。
佐藤浩市さんがいい役です。赤旗日曜版に佐藤さんの息子さん、俳優の寛一郎さんが登場。祖父の三國連太郎さんのことを「次元が違いすぎて・・」と尊敬している様子がうかがわれます。そんなことを思い出しながら、石井監督へのインタビュー形式のお話もききます。同時的に撮ったという映画「月」は、相模原市の障害者19人殺傷事件を題材にしている、どちらも黙って見逃す世相ではダメではないかという思いが背景にあったと話されます。帰り道、冷たいビールで喉を潤します。JR吉備線で三門駅まで。連れ合いに迎えに来てもらい9時半ころ帰宅でした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »