23日、木曜日。朝、新事務所に。農園あたりを歩いてみます。心地よさ、朝の空気ならでは、と感じるのです。

雑務。民主会館へ。県人権連の事務局会議です。課題に対して対応すること、月末に集中しています。目標をたてて計画すること、そして組織としての集中力、弛まないよう互いに確認です。

新事務所に戻ります。スタッフの方から、みんなの家ななくさの利用者さん、Kさんと話をしてほしいと要望が届きます。利用者さんになる前からの知り合いでもあるKさんのアパートを訪問。入らせてもらうよ、とあいさつ。Kさん、私は天涯孤独なんです、と。スタッフ一同、みんなKさんのこと気に留めているんよ、などとの会話です。少しでも前を向いてほしい、人を信頼してほしい、そんななかで心を癒してほしいという思いです。

この日は、我が心の癒しに、夕方から牛窓に走ります。きれいな夕日でした。

22日、水曜日。雨の朝、歩いて新事務所に。

雑務。９時過ぎて、みんなの家ななくさの住宅さんと打ち合わせ。新たな利用者さんご夫妻の様子、長年利用されている男性の精神的な状態などを聞かせてもらいます。

午後から、田中青年来所。行政に携わる人たちのおかれている現状なども話題になります。

雨の中、保佐しているMさん用の財布を探しに車を走らせます。鞄屋さんで見つけた素敵な財布、少し値が張りましたが日頃節約家のSさん、たまには良いのでは、と思い購入です。そして、Sさんのいる施設まで。Sさん、最初はイメージと違うものが届いたような感じに思えましたが、その優しさからか、いいものをありがとう、と。毛糸でたわしをたくさん編んでいる、それを今度持って帰ってください、と言われるのでした。

帰り道、生活と健康を守る会の事務所を訪問。居合わせた女性役員の方と懇談。９月に福島県浪江町に出かけてきて除染の仕方などずさんな国と東電のやり方に腹が立ったこと、今度沖縄知事選挙の支援に行くこと、３０日には岡山地裁で生活保護費削減の国を集団提訴すること、などを聞かせてもらいます。沖縄には、二十歳過ぎの若い人も行くようなので頑張ってとカンパと激励でした。

一旦事務所に戻って雑務。６時過ぎに事務所を出てキラメキプラザへ。浅田さんを支援する会の弁護団と世話人会の合同会議です。小規模多機能型居宅介護事業所の機能の内容も介護保険制度との関連で一つの争点になっています。すこし歯がゆい気持ちにもなりますが、現実を正しく捉えていくことが重要である、と自らを納得させます。

８時過ぎに自宅に帰って、この日おすそわけしてもらった川蟹を肴に、ビールとハイボールをいただいたのでした。

21日、火曜日。朝、新事務所に。コンビニまで歩いて牛乳などを仕入れます。

雑務。みんなの家ななくさの住宅さん来所。防火施設にかかわる岡山市へ提出の書類に記入のための資料などを持参してくれます。スプリンクラーや消防署自動連絡装置など、その必要性はわかるものの、財政がついてゆきません。

田中青年が来所。１１月１日の中嶌哲演さんの講演会など頑張ってもらうよう激励です。

早めの昼食は、一膳飯屋さん。この日の一番目のお客さん。煮鯖と野菜煮、炊き立てのご飯と出来立てのみそ汁、これにほんの少しの大根葉の漬物。大根葉は、少し醤油をおとし熱々のご飯にかけるとほかにおかずが要らないぐらい美味しいのです。

午後から、民主会館へ。人権岡山の役員メンバーと打ち合わせです。情勢分析、そのためにはとりくんできた内容も時系列的に明らかにしながら、対象となる事案の課題を明確にしよう、と話し合いです。夕方近くまでつづきます。

終えて、民主会館内にある平和書房で、小田島雄志さんの「井上ひさしの劇ことば」を手に入れます。

新事務所に戻ってしばし休憩。日中友好協会など諸団体の新聞などに目を通します。

７時を過ぎて、監査役の任務を終えた連れ合いが夕食を食べに行こうと誘ってくれます。めざす中華料理屋が満席なので、どろ焼きが売りのお好み屋さん、南風、でごちそうになりました。

20日、月曜日。朝、小さな雨が落ちています。歩いて、コンビニまで遠回りして新事務所に。

雑務。みんなの家ななくさの住宅さん来所。利用者さんのことでの悩みも聞かせてもらいます。新たな利用者さん、この日からみんなの家だんだんを利用されるということも。管理者さんとしての任務、自身の体調の維持・管理が大切だよね、と話します。月曜日なので、みんなの家だんだんの末長事務長さんとも打ち合わせです。

中元さん来所。治安維持法犠牲者国賠同盟岡山県本部が発行した、抵抗の証言・第３集を１０冊持参です。本人の体調、ベトナムに保育園をの運動の現状なども聞かせてもらいます。

県人権連の吉岡事務局長が来所。労働保険の支払通知書など、民主会館に届いていたNPO法人地域人権みんなの会宛の書類を持参してくれます。

午後、田中青年が来所。社会保障をすすめる組織の運営について、その役割は個別の人との関係、馴れ合い的なことだけではすまされない、大切な任務もあるよな、などと、そんな話になります。三戸さんが来所、岡山県AALA(アジア・アフリカ・ラテンアメリカ)連帯委員会が１８日に開催した学習会の様子を聞かせてもらいます。

３つの事業所の会計入力にAさんが。この日で９月分は出来上がりでした。

銀行に出向いて、岡山労働局あてに労働保険第２期分、３０９２１８円を支払ってきます。税と料の重み、こたえます。NPO法人の通帳、なかなか金額が増えません。

新事務所に、かつて、みんなの家かるがもで働いてくれていたSさんと一緒にケアマネの池田さんが来所。ある会合に参加されてきた感想で、セレブの女性たちには月会費が何万円とする組織もあってそれが楽しみになっているよう。私たちとは縁遠い、などと。組織維持のための会費、考えさせられます。

夕方、抵抗の証言、に目を通します。苅田アサノ、高山秀夫、西原秀一、そして難波英夫さんの弟さん難波孝夫、などの治安維持法で弾圧された人たちの記録です。印刷は、やどかり印刷。埼玉の障害者の人たちが働いているところだと聞きました。

福井県小浜市

明通寺の中嶌哲演(なかしま・てつえん)住職のお話

いのちか原発か

一人ひとりができること

２０１４年度　人権と文化のつどい

１１月１日(土)　１３時３０分から１６時

岡山県総合福祉会館　大ホール

チラシ中嶌哲演さんの講演　人権と文化のつどい

波静か、福井県小浜市白鳥海岸

18日、土曜日。早く起きて早朝の配りもの。6時過ぎに新事務所に。

雑務。備前三門駅から岡山駅に。新幹線改札口7時30分集合。視覚障害者友の会の2014年のツアー、福井の原発反対運動にふれる旅、に参加です。新大阪駅の千成ひょうたん前で全国の参加者が集合。貸切バスで一路福井県をめざします。

昼ご飯は、敦賀インターをおりてすぐの、日本海さかなまち。海鮮どんぶり、その種類の多さ、豪華さに驚かされます。3年連続のパートーナー、Sさんたちと一緒に1500円のさかなの刺身がいっぱい入った丼をいただきです。魚介類の市場を見て歩きます。商売上手な生きのいい若者やおねえさんたちにおもわずのせられて、一夜干し、うに、昆布の茎の佃煮などを買ってしまいます。

この日は、原発問題に詳しい敦賀市の方、山本まさひこさんも一緒に、関西電力・美浜原子力PRセンターを訪問。そこから対岸へ500メートルの橋をこえると原発が３基。説明される方は、関西電力の外郭団体に属するとのこと。原発設置の条件は、硬い岩盤、大量の水、広い敷地、そして住民の理解、という４点を挙げて、それをクリアーできた原発であると話されます。また、原発は電気料金が安くなるもの、という話もされます。

小浜市白鳥海岸にある、ホテルアーバンポート、で宿泊です。夕方、薄紅い夕日が海面をそめるなか、パートナーのSさんと散歩です。夕食は４０数人が一同でいただきます。透き通るような声で大正ロマン、と思えるような歌声も響きます。山本まさひこさんは、原発で働いていた当時に作った労働歌も披露です。下請け労働者が、放射能を一杯浴びてきた､その内容を告発した歌詞、山本さんの自作です｡

国宝、明通寺の塔

１９日、朝６時には白鳥海岸を散歩。パートナーのSさん、釣りをしている人に釣り上げた蟹に触らせてもらって楽しそうでした。

この日は、明通寺へ。中嶌哲演住職の話を聞かせてもらいます。若狭の原発を考えると題しての、はとぽっぽ通信、原電設置反対小浜市民の会のビラ、もう動かすな原発・福井県民署名実行委員会のアピール、などを資料に、住職さんが良く通る声で話されます。

心の目、第３の眼を大切にして、目の前に映る現象だけに囚われないように意識的に全体と先の見通しをみんなのものとしていく姿勢が大切だと話されます。原発反対を一貫して取り組まれてきた方々の連帯にもとづく、もし今なにもしなければ、次代を担う人々に、またこの世にたいして申し訳ないだけではすまない事態、であるという現状認識が、その時々にやられてきたこと彷彿させられる内容でした。

１１月１日、人権岡山が主催する講演会、中嶌住職さんが講演していただくのですが、よろしくお願いします、と伝えました。

帰りは、琵琶湖の西側を南に走ります。大津港で、ミシガン号に乗船。昼食は船内のレストランでいただきます。

新大阪駅から新幹線で岡山に着いたのが７時過ぎ。この夜は、もう少し飲みたい感じでしたが、自重。自宅でお茶漬けをいただいて早めの就寝でした。

岡崎茂明さん、岡崎たえこさんたちの企画、JU観光の手配で楽しく学習できる旅、今回も満喫させてもらいました。