生活保護問題、ヤミの北九州方式
|08年02月12日 |中島 |
10日の日曜日、午後2時から、県立図書館で、NPO朝日訴訟の会・第3回総会と学習会が開催されました。総会は岩間会長のあいさつ、川谷事務局長が一年間の報告と全国生存権裁判支援を行うなどとした今年度の活動を提案。約35分で終了。後は「ヤミの北九州方式」の実態と背景、と題した講演。講師は、北九州市役所でケースワーカーをしてきて昨年3月で退職、そして現在北九州市立大学の講師をされている藤藪貴治さん。「おにぎりが食べたい」と日記に残して餓死した人や、それ以前連続的におきた生活保護の「水際作戦」「硫黄島作戦」の実態を詳しく報告。すさまじいもの、と実感させられました。
特別報告では、小川政亮さんの生存権裁判の意義、岡山市のケースワーカーの具体的な報告、水島協同病院の医療ソーシャルワーカーの生活保護にかかわる事例報告がされました。小川先生の話は淡々とされていましたが、数十年のこの分野の研究と活動の蓄積を見る思いでした。その後、ハンセン病国賠訴訟原告団の岡山での会長、宇佐見さんが、朝日茂さんとの対談の思い出が語られました。それぞれの分野で人間として尊重されるための闘いを毅然と展開することが、互いの支援と連帯になる、そういう示唆に富んだ話でした。
11日、午前中、また県立図書館へ。自治労連が主体となって「生き生きフェスタイン岡山」を開催する実行委員会。こんな会議は気が楽です。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 1 »