家族支援の大切さ、林友の会

20日、午後から｢林友の会｣総会。60人ほどの参加。当方は一番前に陣取って勉強。林精神医学研究所・財団の林先生から、ＮＰＯ地域人権みんなの会の会費振り込みました、遅くなり申し訳ない。ななくさの運営にかかわって、民主医療機関連合会からきちんと連携した話がありますか、などと声をかけられる。

林先生は、林精神医学研究所・財団を代表して来賓のあいさつで、診察した患者さんのうち、仕事を奪われ車中生活の果てに、というケースもふくめ、3人もが自殺するという痛ましい状況がある、無料低額医療機関を目指すなどトータル的にサポートする体制をはかりたい、と。

記念講演は、伊勢田尭先生。｢近年の精神科リハビリテーション｣と題して約1時間。先生は、日本の精神医療・保険・福祉は世界から50年遅れている、とまず指摘。そして、精神障害者をもつ家族への従来の見方は、家族病理という病気の原因、再発の要因、治療の無理解などとみなされる歴史的けいいがあり、治療の対象、心理的教育の対象として捉えられることが一般的であった。これを抜本的に見直すことが必要、と強調された。

病院も英国では、２０床程度の小規模が環境的にも良いとして実践されている、という。建替え時に、８００床などという日本の象徴的病院を例に、世界から遅れている、といいます。
家族を支援することが患者への影響が大きいと、この点が強調されていました。