岡山県九条の会 10周年のつどい
5日、日曜日。早朝の配りものを済ませて、自宅で白いご飯の朝食。俳句番組、ちょうど新米、今年米を季語にしていました。
新事務所に。雑務。溜まっている書類、雑誌類などに目を通します。乾麺を湯がいて、残り物のおかずを放り込んで鍋焼き風のうどんをつくります。昼ご飯です。
午後、三木記念ホールへ。岡山県九条の会、10周年の講演会です。
最初の講演は、小澤隆一さん、東京慈恵会医科大学教授、です。演題は憲法9条をめぐる問題。特に、政府の9条解釈と集団的自衛権にかかわって、憲法制定時の政府の解釈、それは「みなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」と載せられている、1947年文部省発行の「あたらしい憲法のはなし」、に端的に顕われている、と。その後、54年以降に「個別的自衛権=合憲、集団的自衛権=違憲」論が形成されてきた流れを丁寧に話されます。
二人目は、元朝日新聞海外支局長の伊藤千尋さん。憲法を活かそう 原発も基地もない社会を、と力強く話されます。先般65歳になって朝日新聞とすべて縁が切れたといいます。積極的平和主義とは、とコスタリカの大統領であったアリアスさんの話、一人の決意が世界を変えたというたとえで、アメリカのバーバラ・リー議員の憲法感と実践、自然エネルギーへの転換をはかるドイツ、原発を一度も使わずに廃炉にしたフィリピン、そして日本の山口県祝島の住民のとりくみ、などを紹介されます。まずは周りの人たちと力を合わせて取り組めば、必ず実るという確信を与えてくれた講演でした。
しかし、頭の中によくぞあれだけの話の材料がはいるものだ、きちんと整理された引き出しをたくさんお持ちの方だ、たぶん多くのことを順序良く書き留めたからこそ整理されていくのだろう、と感心したのでした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »