精神科医療の前進

24日、土曜日。朝、後楽園方面に出向いて散歩。西川原の珈琲館でモーニングをいただきます。

午前中は新事務所で雑務。昼近く、明石さんが来所。革新懇の事務局をされている小野原さんの水墨画の個展を鑑賞してきた、という話。集団的自衛権のごり押しに対抗する運動の構築のことなどが話題です。

午後から、林病院のひまわりホールへ。林友の会の総会です。開会のあいさつで副会長の宇野さんは、会員自らの心の健康を守るための活動、林精神医学研究所の病院が民主的医療機関として充実・発展していくための共同組織、社会保障制度向上の運動で安心して住み続けられるまちをめざす、という3つの会の目的を強調されていました。事務局からの今年度活動の柱には、映画「ペコロスの母に会いに行く」の上映会運動なども提起されていました。

「これからの精神科医療―リカバリー理念を実現する医療改革―」と題した講演、伊勢田尭先生が行われました。伊勢田先生は、鳥取県出身、群馬大学で学び、東京都立多摩総合精神保健福祉センターの所長をされてきた方です。心理社会的治療の発展の内容では、集団療法、家族へのアプローチ、などの問題点を指摘して見直されてきていること、専門家中心からユーザー・家族と専門家の共同作業によるリカバリー、人間中心のケア、という到達点などを示されていました。

質問・意見交流の場面では、当事者の人、家族の方たちから、心の病についての社会的な視線、病院の医師、看護師体制と治療のこと、病気そのものを理解するうえでのアドバイスを求める、など切実な問題が出し合われました。

終えて、第1回の幹事会。そして懇親会と続きました。9人の懇親会には「断酒会」の理事の方もおられ、16年間お酒を断っている、一滴も飲まないのが誓い、ノンアルコールビールなども飲まないことにしている、と言われます。ちょっと遠慮がちにビールジョッキをいただいている当方に対しても、お代わりを促すようなやさしさもあり、かつ明るいのでした。