二日間、福祉の学習しました
27日の土曜日、後楽園方面で散歩。そして事務所で書籍に目を通す一日でした。倉敷市主催の人権集会、柔道の山口香さん講演会に行く予定も取りやめます。朝日訴訟に関連した原稿を書く上で必要なことをこれらの書籍を通じて再確認。そして新たな認識も。夕方、ななくさ、だんだんの火災保険の手続きに岡山駅前のアジア国際センターに。そのあと、バングラディシュ出身の青年が切り盛りしている魚料理中心のお店で、懇親会でした。
28日の日曜日、いつもの朝の時間には目覚めますが、自宅で少しゆったり。朝ご飯も炊いてもらって白いご飯と味噌汁の朝食。自宅での朝ご飯、久しぶりです。
歩いて事務所に。人間裁判の朝日茂さん、生誕100年という時期の冊子への寄稿文に手をかけていきます。尊敬する岡映さんは朝日さんより一年早く生まれたこと、朝日さんの手記に、岡さんに終始一貫して支援してもらったということが書かれていること、1954年当時の状況と今日の状況、アメリカからの要請、軍備拡張、社会保障削減などがよく似通っていること、などを材題にまとめていきます。
午後は、高島公民館に。昼ごはんは、むらさきという名のうどん屋さん。カレーうどんと稲荷ずしをいただきます。公民館では、障害者の人権を考える学習講座、です。障害者・高齢者がぶつかる介護問題についての討論会的な進め方です。
65歳から介護保険でしか対応しないという岡山市に対して異議申し立てをしている浅田達雄さんが「わたしは全く理解できません」と題して、みんなが平等で幸せに暮らせる世の中で一生を終わりたい、という決意をのべました。
かるがもスタッフの猶原さんも報告者の一人。長年、協同病院でケースワーカーやケアマネを体験してきたことから、広角から介護保険の問題点を指摘されていました。特に、利用者さんの、自己負担額が「1万円の壁」と言われきたことは今もなお続いているのではないか、ボランティア的な有償ヘルパーの取り組みをしていて実感できると述べていました。あと、ヘルパーさんお二人も問題提起。そして金澤ゆう子さんが講演です。
金澤さんは大阪の吹田市から来られたと自己紹介。兵庫県でも長く障害者の会の事務局長をやられていて、現在両府県で活躍されている人です。自立支援法違憲裁判の原告のおひとりでもあります。金澤さんは、その訴訟を通じて、なぜ介護保険の一割負担は問題にならないのか不思議だった、と回想されます。65歳から介護保険を受けざるを得なくなるが、介護保険では車椅子生活の人、視覚障害者の人などはその認定度が要支援程度になりがちで必要な支援が受けられないこと、申請主義だから放置されてしまう人が大勢生まれていること、などを指摘。たとえばケアマネさんたちも介護保険制度は熟知されていても障害者福祉への接近は少ないなどと介護保険制度最優先的な行政の在り方も問題にされます。
金澤さんは改めて、障害とは何かを問いかけられます。機能障害、活動制限、参加制約、という視点で見れば、介護保険制度対象者すべてにも当てはまるのではないか、障害者の福祉制度の抜本的な改善が優先されるという観点での話、なるほど、と感じ入るものでした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »