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岡山大学で、つどい

|17年02月12日 |中島 |

11日、土曜日。建国記念の日、です。

朝、歩いて新事務所に。久し振りに、小鳥のさえずり、夜明けがはじまる朝焼けを楽しみながら歩きます。坂道を降りていくとき、膝に固さを感じる歩き方になります。まあ、それでも歩いていける、よかったぁ、と。

雑務。前夜の宴の後片付けも気持ち良く。民主会館へタントで走ります。届いている書類、地域と人権の全国版と月刊誌を一部、それらを持ち帰ります。

昼食は、冷凍しているおにぎりふたつ、解凍して温めてカレーライスに。美味しくいただきです。

午後、眠たくなる体に気合を入れて、さあ勉強しようと岡山大学に。南門がなくなっていることに気付きます。第49回「建国記念の日」を考える県民のつどい、です。岡山県歴史教育者協議会や県平和委員会などでつくる、「建国記念の日」問題連絡協議会の主催。

全体のテーマは、政治から神話と現代を考える。小畑隆資先生が講演。天皇制の政治学、サブタイトルが「明治維新はなぜ「王政復古」か?」、です。明治近代の起点が古事記や日本書紀の神話に求められたことの意味については、評価が対立しているままの状態、である。ひとつは、「保守的な本質の限界」、「天皇の神格化」などと否定的な評価、もう一つは、「根源的」で「急進的」な「革新」性を認める、という肯定的な評価。

否定的な評価の代表として遠山茂樹著の『明治維新』、肯定的評価では、井上勲著『王政復古』がある。遠山茂樹の著書から、「これまでの経済主義の狭い視角から、全歴史的過程に考察を拡げて、上部構造からの究明と下部構造からの究明が協力し合って行われるべきこと。その統一として政治史的考察が不可欠であること。この場合の政治史とは、文化史・社会経済史以前の古い政治史ではなく、政治を経済の深みから、イデオロギーの広さから理解する、言葉を換えれば階級闘争の集中表現として把握すること。」と紹介。

明治憲法下では、君ー臣ー民、の構図。臣が「空」としての、政・祭りの祭祀としての天皇、そして天皇の神格化などを通じて、一部の臣の権力掌握となっていった。天皇の支配の背景は3つ。伝統的支配は血縁的支配原理で産みの親としての「父としての天皇」、それは「孝」として働く。カリスマ的支配、これは神武天皇をたとえに、政治的・軍事的君主として「忠」の意味を持たす、そして宗教的支配は「神としての天皇」という役割も持っていた、という話につながっていきます。

自民党の憲法改正草案が「天皇を戴く国家」構想として、日本国憲法を脅かしているなかで、来年は明治維新150年をむかえます。明治憲法がより明晰され、今日の日本国憲法の価値がより語り合われなければならないのでは、と感じた講演でした。

もう一つの「建国記念の日」、という報告も聞かせてもらって、新事務所に帰ります。

少し、週明けの会議の準備をして、6時過ぎて自宅に帰ります。BS7チャンネルの釣りバカと3チャンネルの怪魚の釣りを、切り替えを何回もしながら楽しみます。ビールも控えに抑えて、薬を6つも飲んで、早めの就寝でした。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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