7日、夜、さん太ホールで開かれた、人権岡山主催の人権と文化の夕べ。ほぼ満員の参加でした。講師の安斎育郎さん、立命館大学国際平和ミュージアム館長。私には、原水爆禁止世界大会でのアピール起草委員長の印象が強いのですが。

「だます心、だまされる心」と題して1時間45分の講演。早口だけれどわかりやすい口調。時にユーモアを織り込んで満員の聴衆を酔わせる。スプーン曲げの手品も披露して、科学的な分析の大切さを伝えてくれる。平和とは、戦争がないことをという範疇でなく、暴力をなくす、人権を大切にすることだとも強調された。科学的命題群と価値的命題群と区分けして考えていくことの重要性、科学的だけでは人間の価値は判断できないことなども前提にした話は説得力がありました。

この日、倉敷市会議員の大本さんから、彼女の質問に対して教育長は、同和教育基本方針を3月31日をもって廃止、と回答した、と連絡がありました。

人権についての講演は案外湿っぽいものが多いなかで、この日楽しい講演を聞くことが出来たこととあわせ、時代は着実に前進している、と感じたのです。

6日、1ヶ月に1度の診察に駅元診療所へ問診の後、血圧を測ってもらいます。上が142、下が98。最近、少し高くなっているのです。少し前までは、低血圧と自覚していたのですが。

午後、3月から入職した赤松さんの健康保険のことで、ななくさ、に。ちょうどＧさんが利用者全員に向けて、訴えている。Ｇさんは幼稚園の園長をながく務められた方だといいます。その後姿と、聞いていてくれる利用者の対応がなんともいえない雰囲気なのです。やはり利用者のＵさんが、私に相談があると寄ってきます。二人で立ち話。Ｕさん曰く、「職員のＴ君と時に来るＴさん、この二人を一緒にさせてあげて、Ｔ君はＴさんをすいとるはずなのに、よう声を掛けんのじゃ」。

気配りのきく職員に囲まれて、利用者の方も心やさしい面を素直に出せる、そんな介護事業所の雰囲気でした。

5日の夕方、「みんなの会館」へ。来週の水曜日、12日に行う「生活を守るための福祉・介護の学習会」へのお誘いのビラを配るために。集まったのは、3人。

今回の学習会の講師は、ななくさの管理者の池田さん。「高齢者の福祉、保険のサービスの内容について」と題して、介護保険以外でも活用できる福祉制度なども説明してくれる予定です。約200枚のビラを配布し、12枚のポスターを貼ってきました。

その後が長いのがいつものパターン。一仕事した後のビールはうまい、それだけでなくその一仕事につながる話が酒の肴になる。高齢者を対象にした定例的朝食会をやろうじゃないの・・・とかの話です。最後にはラーメンまでたべてしめに。6日は、駅元診療所にいきます。脂は大丈夫かな・・・。

3日、夕方から、ななくさの打ち合わせ会議。管理者の池田さん、事務長の住宅さんとの3人会議。私も昔からの知っているＨさんが2月下旬から利用者となりましたが、この方も含めた利用者の方々の最近の状況が話し合われます。

利用登録者は2月が20人、3月が現在21人。ななくさの利用登録者定員は、22人から25人、通いの定員12人から13人、宿泊定員4人から5人へと引き上げました。この日は、私たちも良く知っている民団の方からも相談があった、と池田さんから報告。

新たな年度として、4月からの概算も話し合われました。ななくさの仕事が働く人にとっても頼りになる事業所にむけて、収益も考えなくては。そして将来の新たな事業所作りに向けた「プロジェクト」の設置なども論議しました。

1日、朝、ななくさの管理者・池田さんが新人を連れなって民主会館へ。ちょうどいわわせたNPO・地域人権みんなの会理事の三戸さんとも懇談。新人は、赤松さんという29歳の男性。社会福祉士、介護福祉士の資格をもちながら、ケアマネにも挑戦しているようです。

それだけでなく、医学療法士の勉強をするのに、この4月から夜の専門学校に通うとか。その授業料や年間130万円以上かかるのです。奨学金を申請しているようですが、それだけ借金を抱えることになります。社会に必要な人材の育成について、公的な資金での対応が必要ではないか、貸与でなく給付の奨学金制度は北欧などでは当然のことと聞きますが、日本も真剣に考えるべき時期だと実感してます。

夕方は、やっと映画「母べえ」を見て聞きました。この日は、前売り券があろうがなかろうが、ちょうど1000円の日。連れ合いと母と、お好み焼きを食べながら、映画の感想を話し合いました。

1日、歩いて事務所に来る途中に、関西高校があります。今日は卒業式。私から見るとわかーい女性のお母さんが正装し、晴れ晴れしい雰囲気を漂わせて歩いています。何とはなしに、いいなー、すがすがしい、という気持ちに。

2月の最後の日、29日。午後、「平和・民主主義・革新をめざす岡山の会」の代表委員会議。沖縄の少女暴行事件で3月23日、沖縄で集会がもたれることに呼応して岡山でのとりくみなどを協議。その後、ななくさの会計処理を担っていただいている高橋税理士事務所へ。甘いものとアルコールなどたくさんのお土産を持参して、この前の接触事故で平謝り。しかし、ウィスキーの「山崎」が1万7千円もするとは・・・。

高橋先生は、ななくさの経営状況を見て、「はじめはどうなるのか本当に心配でした。しかし、よく頑張ってらっしゃることが最近の数字を見てわかります。次期年度の対策も準備よくやりましょう」と、お褒めとアドバイスをいただきました。