思想史と地域
|11年10月17日 |中島 |
16日、少しゆっくりの起床で朝ごはんも自宅でいただいてから、公園に。そして事務所に出向いてから必要な書類を鞄に入れて行動です。
この日は、政治学から古事記を読み解く、講座の第7回目です。小畑隆資先生の連続講座、後半戦にはいります。小畑先生の大学院時代の恩師、守本順一郎さんの著書、「日本思想史」、「日本思想史の課題と方法」(どちらも改訂新版)をもとにすすめられます。
歴史的発展の基盤について、普遍原理、特殊原理を想定する場合であっても、普遍的な物差しを持っていてはじめて論議できるものであること、様々な形態・顔をもって出現する歴史的発展の事象について、世界史的発展段階をきちんと押さえておく中で、日本独自の様相もはじめて検討できるのである、などという話は全くその通りと頷くのでした。
また、元始共産社会から古代社会、封建社会、近代ブルジョア的社会、社会主義社会という世界史発展段階のなかで、原始共産社会と古代社会の中間的に血縁を編成原理としている中でも「父の事実上の支配」の時代を、特に日本では取り入れることが必要か、とも。
日本は、母権制的痕跡の時代が長かった、それはなぜかという話にも。地形的に見ても環節的共同体という日本の姿。中国の場合は、黄河を中心にして水利権を抑える一元化が求められてきた。日本は、その点、一定の地域が主体、現在の連合政権の様相はその影響もありうるのではないか、という話でした。
特に、支配を含まず血縁・地縁を大切なものとしていくあり方、これは個人の生き方と合わせ、地域づくり、国のあり様とも関連して興味深いのでした。
記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »