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生存権裁判、岡山地裁で原告勝利

|24年10月29日 |中島 |

28日、月曜日。朝目が覚めてスマフォで選挙結果の検索。テレビをつけて、また新聞にも目を通して、総選挙と県知事選挙の結果をつかみます。

県知事選挙の、小坂のぼるさんの得票率は15.6%。前回の12.1%、前々回の11.4%と比較すると3.5、4.2ポイント上乗せしています。小坂候補の政策への支持と現知事への批判票が増えています。また、投票率が上がったことも影響していると思われます。

総選挙は複雑。自民党政治にサヨナラの意味では大きく前進。しかし戦前から戦争反対、主権者は国民と訴え100年以上の歴史を持っている革新政党が、野党の中でも置いてきぼりの様子。ついこの前結成した個人商店的政党に当選者数で追い抜かれているなど、と悔しい思いもします。数字はきっちりものを言っているという視点から、何がそうさせているのかの分析、大切だと思うのです。

新事務所へ。岡山市の公有地の売却にかかわっての広告、27日の山陽新聞に掲載されていると中島青年に連絡です。この日の「生活保護基準引き下げを取りさげ」という、生存権裁判・人間裁判の岡山地裁の判決日。10時過ぎて岡山地裁に。原告団の集合場所、南方北公園に出向いて合流。裁判所の入り口まで入廷行進に。そして203法廷に。

上田賀代裁判長のもとでの判決は原告団の勝利。弁護士会館での記者会見では森岡弁護士が「地裁判決では全国18番目の勝訴判決となった。1.ゆがみ調整、2.デフレ調整の誤りが指摘され、朝日訴訟第1審以来、60年ぶりの歴史的判決」として、声明文を読み上げました。声明文では「2013年から保護費引き下げ取り消し訴訟で裁判所が処分を取り消す画期的な判決を言い渡した。対象は28人。この裁判は全国29都道府県で1千人の原告が闘っている。生活保護費は、国民にとって最後のセイフティーネットであり、他の多数の制度や施策と法律上も事実上連動し、ナショナルミニマムとして市民生活に重大な影響を及ぼしている。コロナ後31年ぶりの記録的物価高に会って生活保護費の重要性は見直されている。司法は少数者の人権の擁護という使命を果たした点で大きく評価する」としました。
原告のSさんは「喜びはあるがこれからの裁判を考えると厳しさに変わりはない。人間としての誇りを政府は踏みにじった。その誇りを取り戻した判決だった」と述べました。支援を続けてきた、生活と健康を守る会代表の大西さんは「朝日訴訟の考え方を発展させ、国に憲法25条を守らせ、生活を保障する社会保障制度へ舵を切らせることは重要だ。憲法があって良かったと言えるように頑張りたい」と述べました。

終えてから、吉野屋さんで牛すき鍋膳で遅い昼ご飯。完食はちょっと無理になりました。買い物をして、母親に食料を届けてから新事務所に帰ります。雑務です。

7時半ころ帰宅。買ってきたイカの刺身で缶ビールを二本。テレビでは、与党の過半数割れ、野党の首相首班指名などのニュースが続きます。

記事分類 NPO人権みんなの会記録 | コメント 0 »

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